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エリスさんの昔話をきいた件

第23話


んごっ、エリスさんが自分のイビキで目を覚ました。

すると、テントの中で未来が聞いた。


「あの、エリスさん、エリスさんは10年前の戦争で英雄になったんですよね?その時の話をききたいなぁって思ったのですが」


「お?あまり面白い話ではないけどいいのか?」


「あ、もし話しにくいならいいですよ。」


「いや、構わんよ。外の男ふたりも聞くか?」

見張りをしている僕と福原に声がかかった。


「まぁ、なんというかまずはこの世界の話をしよう。信じられないかもしれないが昔は魔族と人間は共存しながら生活をしておったのだ。魔族は魔力をもち、人間は魔法を持ちお互いに協力しながら生きておったのだ。」


「しかし、今から30年前に、理由はよくわからんが魔族と人間同士でいきなり争いが始まったのだ。その争いで沢山の死傷者がでた。」


「で、その戦争を静めたのが今の国王と皇女なのだ。」


「魔族は封印はされたがいつまた現れるかわからんから国王は魔法を使えるものたちの育成にはげんだ。

しかし、魔族は20年も現れることはなかった。

そうなってくると人間にもだんだんと油断が生まれる。そうこうしているうちに人間たちの魔法が衰退してしまった。そして、10年前だ。魔族が突如として復活したのだ。魔法が衰退してしまった人類はなす術もなくやられていった。しかし、私の父や、私を含む国王によって育成されていたメンバーで魔族と争うことになった。

しかし、復活した魔物どもの力は中々でな、我々メンバーは私を残してみな、殺された。命からがら戻った時だった。当時5歳の姫様が異国から強力な力を持ったものたちを召還したのだ。」


「それが、あのサラリーマン的な人?」


「サラリーマン?よくわからんが身なりしっかりしていたな、あとは料理人のような格好をしたものと、こないだあったハヤテがそうだ。」


「召還されたのはひとりじゃなかったんですね」


「ああ、ひとりは以前王がいったように元の世界に還ったが、ハヤテともうひとりはこの世界に残っている。やつは今どうしているのやら。この世界に自分の世界の料理を広めると言っていたが」


「話しはそれたが私をふくめた4人で再び魔王討伐にでたということだ。」


「私はまだ未熟であったが三人の力は相当なもので瞬く間に魔物たちを仕留めていった。そして、とうとう魔王を封印してはれてこの世界は平和を取り戻したというわけだ。」


「その後私は自分の鍛練をしながら才能あるものたちの育成に励んだ、アレクとアレキサンダーもその中のメンバーだ

そして、5年前だ、再び魔族が現れて人間を襲い始めた。我々も健闘はしたがまたしても沢山の犠牲者がでてしまった。で、この5年間は苦汁をなめながら城を守ることしかできなかったというわけだ。

だがこんかい姫様がお主たちを召還してくれたお陰で再び我々にチャンスが訪れたのだよ。お主たちにとっては迷惑な話しかも知れぬがこれを逃したら今度は確実に人間は滅びるであろう」


「だからすまぬが、今しばらくお主たちの力を貸してほしい。死んでいったものたちのためにもなんとしても勝たなくてはいけないのだ」


「もちろんですよ、エリスさん」

未来の声は泣いているようにきこえた。


「わたしもがんばりまふ」

おはぎをたべながらカエデさんも答える。


福原は号泣してそれどころではない。


「エリスさん、僕らで力をあわせて魔王を倒しましょう。」僕は力強く言った。


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