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修行を終えて戻ってきたらエリスさんが老け込んでた件

第225話


「よし、今日は終わりにするか、徹」


「はい、明日も…ですよね?」


「もちろんだ」


疲れた。早く休みたい。


村に戻ると、各自修行に励んでいた。


みんなすごいな。


あれエリスさんがいないな。


あ、村長と話している。


ほんとに用事があったんだ。


あれ、エリスさんがこっちをみている。

口パクで何か言ってる…


たすけて


たすけて?なんでだ?


「エリスさん、どうしたんですか?」


「おお少年。10年前の話をしてたんですよ」


「ああ、半日ずっとな…」

エリスがぐったりする。


なるほどそう言うことか。


「で、どうじゃった。修行の方は」


「おい、エリス。彼は体力が足りないな」


「やはりそうなるか、マッスルに鍛えてもらわないとな」


「マッスル?ああ、あの筋肉君か」


「そうだな、明日は彼に鍛えてもらうか」


「ええ、福原のトレーニングもなかなかきついのに」


「まぁ、がんばれ徹」


「お、どうかしたのか?」

ランニングを終えた、福原とカエデが帰ってきた。


「おお、そこの筋肉君、明日は彼の体力トレーニングをしてくれないか」


「え、いいのか?じゃあ早速トレーニングメニュー作らねぇと」


やばい、はりきってる。

「と、とりあえず食事にしましょう、僕が用意しますので」


「ほぉ、そんなこともできるのか」


「うちの徹は便利なんだぞ」


「それより、エリス。明日は私と手合わせ願いたい」


「幼女相手にか?」


「そのままでもじゅうぶんに強いのだろう?」


「まぁ、じじいの昔話に付き合うよりはいいか、わかったよ。明日は私が相手をしてやる」


「10年前の俺だと思ったら大間違いだぞ」


「まぁ、なんでもいいけど。ご飯を食べるぞ」


「未来は何をやってたの?」


「ロミアに回復魔法の修行をつけてもらってたわ」


「そうなんだ、すごいね。ロミアちゃん」


「いえ、そんなことないですよ」


「あれ?ヒデリさんは?」


「どっかでパーツ集めしてるんじゃない?そのうち帰ってくるわよ」


「おーい、助けてくれー」

ヒデリの声が遠くから聞こえる。


ヒデリの後ろにはマンモス型の魔物が数頭追ってきている。


「ちょっとこっちにつれてこないでよ」


「ヒデリさんじゃ倒せなかったの?」


「いや、ちょうど弾の補充中でさ」


「村に来る前に倒そう、メルメルバスター」


マンモス型を一気に吹き飛ばす。しかし完全には倒せず、さらに向かってくる。


「ここは私に任せるがよい」

エリスさん


「ジジイの話を聞いてたら体を動かしたくなった」


「いくぞ、メギドファイヤー」


マンモス型はみるみるうちに炎に包まれて消滅していく。


「うぬぬ、まだ動き足りぬ」


「いいじゃないですか、明日はプライードさんと手合わせするんですよね?」


「ああ、こうなったらあいつをしごいてやる」


八つ当たりだな…


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