表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

22/704

グレンの港につく前に野宿することになった件

第22話


「なんだかすっかり暗くなりましたね。港まではまだなんですか?」


「そうだな、明日には到着するであろう。今日は野宿だな。」


「え、野宿こんな何もないところで寝るの」

未来は絶望していた。


「まって、未来。僕の魔法ならもしかしたら」

僕は頭の中でイメージを膨らませた。


ポンっとテントと寝袋、キャンプ道具が一式出てきた。


「おお、徹すごいな。」


「ああ、僕はRPGに、必要なものならいくらでもイメージできるからね」

思わぬ形で僕の魔法が役にたった。


「そしたら、おれのパンツもだしてくれよ、ブーメラン型の」


「おまえ、もう完全にボディービルダーだな」

ふと、未来も下着がほしいのではないのかと考えて思わず未来をみた。


「ばか、デリカシーのないやつ。ちゃんとお城から持ってきてるわよ。ばかばか。」


(僕はまだなにも言ってないのに。やっぱり三次元の女は難しい)


「エリスさんとカエデさんは何かほしいものありますか?」


「私は別に大丈夫だ」


「私はおはぎが食べたいです」

また、空腹で暴走しても困るから僕はおはぎを出した。


「そういえば、この国、以外と僕らの世界と共通の食べ物があるんですね。


「ああ、それは10年前に召還した。お主たちの国の者が村に行ってはいろんな料理を伝授してたからそれが広がったのだろう」

10年前の召喚者はサラリーマンなのか料理人だったのか。謎は深まるばかりだ。まぁ別にいいか。


とりあえず、ぼくらはキャンプ道具を用意しておはぎを食べた。


そして各自眠ることになった。


寝てる間は僕とエリスさん、福原が交代で見張りをすることになった。

がエリスさんは爆睡していたので結局僕と福原で見張りをすることになった。


見張りをしていると福原が声をかけてきた


「なぁ、徹。俺たちのおこってることは本当に現実なのかな?もしかしたらみんなで夢をみてるのかも知れないって思ったりもするんだ」


「僕もそう考えていたよ。でももし夢だとしても、僕は今結構楽しいよ。不謹慎かもしないけど」


「そうか、実は俺もワクワクしてるんだ。

なぁ、徹。」

福原はなんだか複雑な顔をしていた。


「なんだ?」


「向こうの世界では悪かったな、色々とさ。もし向こうの世界に戻れたら俺たち友達になれないかな」


福原からそんな言葉が出るとは思わなかった。目頭が熱くなった。


「ああ、絶対に戻って一緒に楽しい高校生活を送ろう」

僕と福原は拳を合わせた。


テントの中でその会話をきいていた未来はうれしそうに微笑んだ。


んごー、エリスさんのイビキがよく響く。


もし、少しでも興味を持って貰えたらブックマークと☆の評価をいただければ嬉しいです

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ