やっと、村についた件
第215話
「よっしゃ、あそこに村があるぞ」
ヒデリが指を指した。
「さっきまでは幻術で村が見えなかったのか」
「そうだな、あのままだと永遠とつかなかったぜ、ロミアのおかげだな」
「うぅ、ヒデリさん。忘れてください」
ロミアが半泣きで言う。
「なんでだ、かっこよかったぞ」
「うぅ」
「まぁまぁ、とりあえず村に行きましょう」
カエデがわってはいる。
「村には生き残りはいないんだろうな」
僕はポツリと言う
「え、なんで」
「だってあんな強い魔物がいただろう」
「いや、あやつのことだから村人を操っている可能性があるから生きてるかもしれんぞ」
「ほんとですか!!」
「可能性の話じゃ、行ってみないとわからん」
そして、僕らは村に到着した。
「おい、みんな人が沢山倒れてるぞ」
福原が大声で言う。
「どうやら、ゲロの幻術が解けたのだろう」
「目を覚ますまで待ちますか」
30分後
「ええい、なかなか目を覚まさんではないか」
「仕方ないでしょ、あんただって一度寝たら全然起きないし」
「未来、あんたって言わないで」
僕は慌てる。
「それにしてもじゃ」
「う、うう」
「お、おきたぞ」
「うわ、なんだあんたたちは」
「おちつけ、俺たちは旅人だ」
福原旅人って…
「私たちはどうしたんだ、魔族がいきなり現れて、てっきりみな殺されたと思っていたんだが」
「ああ、おまえらは魔族の幻術にかけられていたんだよ、そこら辺にばたばた倒れているものたちも時期に目を覚ますだろう」
「そうだったんですね、あなたたちがあの魔族を倒してくれたんですね」
「まぁ、そうだな」
ニヤリとロミアをエリスが見る
「うぅ」
ロミアはカエデの後ろに隠れる。
「しかし、冗談抜きで殺されなくてよかったな」
ヒデリが言う。
「ええ、もうだめだと思ってましたから」
「とりあえず、皆が目を覚ましたら食事にしましょう」
僕はテーブルやお皿を魔法で出す。
「何から何まですいません」
1時間後…
「まだ目を覚まさんのか!!」
「しかたないでしょう」
「と、とりあえずもう少し待ちましょう、エリスさん」
「じゃあ、私はこの周辺を見回りしてきます」
「カエデさん、私も行きます」
カエデとロミアは二人で見回りにいった。
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