ムラムラ村はオークの群れで暑苦しかった件
第213話
「お、見えてきたぞ」
「なんだか行きたくないわぁ」
「うわー、オークの群れが沢山いますよ、暑苦しそう」
「よし、俺が倒してくるぜ」
「何だか余計に暑苦しくなりそうじゃな」
「みんなでいくぞ、あれだけ数が多いとさすがに1人では無理じゃ」
「近づくだけでなんだか暑いですね」
「なぁ、あたいのミサイルで先制攻撃といかねぇか」
「うむ、いいじゃろう。メカ子やるのじゃ」
「よっしゃあ、メガトンミサイル発射ぁ」
「ん?メガトン」
ムラムラ村のオークの群れめがけて、どでかいミサイルが撃ち込まれた。
不謹慎だがムラムラ村にきのこ雲の煙が上がる。
「ちょっ、やりすぎじゃないか?」
「また、調整ミスだな、やっちまった」
「でも人の匂いはしなかったのでまだよかったと思います」
「そうじゃな、村はひとつ消えたが」
「一応、様子見てみますか?」
「そうじゃな」
「おお!すごいですよ、ヒデリちゃん」
「ん、何がだ」
「あんなに派手に爆発したのにオークだけが死んでますよ」
「ほんとだ村は残ってるわね」
「なんだか都合のいいミサイルだな」
「まぁ、結果オーライだね」
「よっしゃ、じゃあパーツ集めしてくるわ」
「我々も何か遺品等ないか見るぞ」
「了解しました」
1時間後…
「よし、遺品は埋葬しておこう」
「穴堀は終わってるぜ」
「メカ子は何を回収したのじゃ」
「オークが持っていた武器を回収したぜ、なかなか豊作だったわ」
ホクホクした顔でヒデリは言う。
「じゃあ、埋葬も終わったし、次の目的地に向かいますか」
「うむ、そうじゃな」
「でも、ここの村ってどんな人が住んでいたんだろう」
「確かに気になるわね」
「遺品もダンベルとか筋トレグッズばっかりだったな」
「じゃあ、福原が一杯いたんだろうな」
「うわ、暑苦しい」
「失礼だな、未来。俺はぜひあってみたかったぜ」
僕は会いたくないな…
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