次の村は伝説の剣?があった件
第204話
「よし、あと少しで着くぞ」
「はぁ、なんかフブキさんの印象が強くて」
「なんだ?惚れたのか?」
「いや。もうやめてください」
「あ、村が見えてきましたよ」
「大福娘、魔物の匂いは」
「しませんね」
「じゃあ、もしかしたら人がいるんじゃない?」
「とりあえず、行ってみようぜ」
僕らは村に入った。
「ナーニモナス村」
名前…
「誰もいませんねぇ」
「生き残りもいそうにないのぅ」
「パーツになりそうなものはあるけど」
「福原とりあえず、辺りを探してみよう、変なものは見つけないでくれよ」
「おうよ」
「しかし何にもなさそうじゃが」
「10年前にこの村にはよったことあるの?」
「うーん、どうだったかな。10年前は魔王討伐しか考えてなかったから、村という村をあたってなかったから、この村にはいってなかった気がする」
「そうなのね、てっきりボケたのかと」
「わたしゃ、まだ28だぞ。呆けるには早いわ」
「まぁまぁ落ち着いてください」
ロミアが間に入る。
「おーい、なんかあるぞ」
「またか、マッスルのやつ」
みんなで福原の声がする方にむかった。
剣が地面に刺さっていた。
ご丁寧に伝説の剣と壁に書かれている…
「これ罠ですよね?」
「そんな気がするが…」
「でも。もし本当に伝説の剣ならこれから役にたつんじゃない?」
「僕が知ってるアニメだと、選ばれた人しか伝説の剣は抜けないとかよくあるけど…」
「じゃあ、ためしに抜いてみるか」
福原が剣に手をかける。
「ふん、うぐぐぐぐぐぐぐ」
「びくともしねぇぞ」
「やっぱり、これは選ばれた人しか抜けないやつだよ」
僕はひとりでワクワクしてた。
「じゃあ、徹、お前が抜いてみろよ」
「よし、いくぞ、ふん、ふん、ふん」
びくともしない。
「はい、次」
そして、誰も抜けなかった…
完
「いやいや。どうするのよ。誰も抜けないとかそんなのアリなの?」
「そうは行っても抜けないんだから仕方ないだろう」
「とりあえず、この剣の回りを壊して持ってこうぜ」
ヒデリさん、それはどうなんだ。
「なんか、錆びてそうだしほっといてもいいんじゃね」
エリスはもう飽きていた。
「あの、私も抜いてみていいですか?」
あ、そういえばロミアはまだだったか。
「いいけど、無理だと思うわよ」
「頑張ってください、ロミアちゃん」
すると…
抜けなかった。
「今の流れ、絶対私が抜かないとダメなやつですよね」
ロミアがどんよりと塞ぎ混む。
「まぁまぁ、ロミアちゃん、私も抜けなかったんですから、気にしないでください」
「まぁ、ヒデリ、さっきの方法で一応もっていくとしよう」
「あいよ、姉御」
ヒデリは剣の回りを左手のドリルで掘って剣を回収する。
これでいいのか?伝説の剣…
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