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地獄の修行の件

第187話


「甘いぞ、徹」


僕はこの3週間ずっとエリスさんと戦っている。

それが終わると今度は体力トレーニング。

地獄だ…


「あの、この修行いつまで続けるんですか?」


「そうだな、あと1週間やったら次の目的他に行くか」


僕はがっかりした顔をした。


「そんなあからさまに嫌な顔をするな、この3週間で確実にお前たちは成長している」


「マッスルさん、私の動きが見えてきましたね」


「おう、カエデもすげー力だぜ」


「パーツがうまい、うまい」


「未来さん、こう力を込めて防御フィールドをぱーっと出してください」


「ロミア…よくわからないわよ」


「とにかくぱーっとやってください」


「あの2人は大丈夫かのう?」


「まぁ大丈夫だといいですけど…」


「よし、皆のもの一旦休憩だ、お昼にしよう、徹」


「あ、はい」

僕は椅子とテーブルを出して、そのあと、適当に料理を出した。


「待ってました、いただきまーす」


「カエデさん、早い早い」


「私もお腹すきました」

ロミアにしては珍しい。


「じゃあ、何人かフライングしてるけど、いただきます」


「食事を終えたら1時間休憩。そのあとはまた夕飯まで修行だぞ、おい、徹。顔に出てるぞ」


「だって」


「だってじゃない、最後までしごく、じゃない修行だぞ」

「他のやつらはどうじゃ」


「マッスルさんのおかげで力と体力がついた気がします」


「俺は反射神経が良くなったかな、カエデの動きについてくのに必死でよ」


「あたいは新兵器を沢山作ったぜ」


「私は…ひたすら防御魔法を地味に練習してます…」


「地味じゃなくて地道ですよ、未来さん」


「また、地味話か、でも防御魔法は戦闘において非常に重要なんじゃぞ、だからしっかりと鍛えろ」


「わかってますけど、ロミアの教え方がなんとも抽象的で」

「はぅ、すいません、すいません」


昼食を終えて、それぞれ1時間ほど休憩に入った。


「さて、徹よ続きを始めるぞ」


「はい、がんばります」


そうして、残り1週間修行が続いた。





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