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再び旅にの件

第175話


「いやぁ、悪いな少年」


「いいんです、とりあえず、今の僕の体力で出せるだけの食材を出しました」

僕は魔法で山盛りになるくらい食材をだした


「料理ならうちの旦那に任せるからよ」


「旦那さん、ご飯ちゃんと食べてます?ひとりだけヒョロヒョロで」


「旦那は食っても食っても太らねぇんだよ、まったくうらやましい」

バンバンと僕の背中を叩く。


「あねさん、今度は負けませんからね」


「おう、マッスルよく鍛えろよ」


「そこの嬢ちゃんは胸に栄養つけろよ」


「余計なお世話です!!」

ガハハハとエンラは笑う。


「それじゃあ、皆さん」


「バイバイお兄ちゃん」

村人の子供たちが声をかけてくれた。


「あいつ、なにげに子供に人気あるよな」

福原が感心する。


「では、エンラ、達者でな。最後まで守ってやれ」


「は、おみとおしか。わかってるよ。あんたこそ…」


「ああ、それは大丈夫だ。また…会えるといいな」


「ああ、そうであってほしいよ、気を付けてな」



そして、僕たちは村から旅立った。


「良い人たちでしたね。エンラさんも豪快ですごい人でしたね」

僕は笑いながら話す。


「長くはないんだよ」


「えっ?どういうこと」

未来が間に入ってきた。


「あやつが村を出ない理由だよ、あやつの夫は病に侵されて長くはないのだろう」


「やっぱりそうでしたか」

ロミアが顔を出した。


「気づいていたか」


「はい、あれは人間特有の病なので、私にも治せません、あと回復魔法でどうにかなる病でもありません、ですよねエリス様」


「そうだ、だからせめて、あそこの村で最後を迎えさせてやりたいんだろう、あいつはそういう女だ」


「よくわかんないわ、ラングレンにいけばもっと治療が出来て長く一緒にいられるかも知れないじゃない」

未来が言う。


「治療よりも二人の思いでの場所で共に同じ時間を過ごす…そちらを選んだんですよ。エンラさんは」

カエデが突然言う。


「カエデ…あんたキャラ守りなさいよ…」


「私にはまだそういうのわからないわ」


「未来…僕もよくわからないけど二人がそれを望んでるならそれでいいんじゃないかな」


「そうね、私もそういうときがきたらエンラさんのようになれるかな?」


「僕に聞かれても」


「知らない、徹のバカ」


「え?なんで?」


「ああいうのなんて言うんですっけマッスルさん」

「鈍感じゃねぇか」


「あいつ、メカは出せるけどそっち方面はてんでだめなんだな」


「ある意味罪ですね」


「若いなみんな」

エリスは呆れたように言う。

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