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次の目的地で昔の仲間と遭遇した件

第173話


「さて、みなさん次の町に行きましょう」


「なんか顔色悪いわよ、徹」


「ああ、福原のトレーニングがなかなかでね」


「ここまで、酷いとは思わなかったぜ」


「わたいはパーツが沢山とれて幸せだ」


「次の村はおそらく生き残りがいると思われる」


「なんで、そういえるんですか?」


「私が10年前に会ったときにやりあったんだが、決着がつかなくてな」


「エリスさんと同格かよ、そりゃスゲーな」


「うむ、でも今ではこんなちびになった私には勝てないだろうがな」


「へー、ぜひ会ってみたいですね」


「無事だといいのだが」


「ここからだとどのくらい歩くんですか?」


「いや、すぐ近くだよ。あやつらでーずランドの近くで羨ましいといつも思っておった」


「何しろ早く行きましょう」


「うむ、でもよく考えるとあやつでーずランドの近くなのにここの魔物の討伐はしなかったのか」


「て、ことは…」


「うむ、可能性はあるな」


足早に僕たちは次の村に向かった。


「ソーリソリの村」


「静かだな」


「でも、魔物の匂いもしませんね」


「うむ、どうやら人間は…」


「おーい、お前ら人間かぁ」

バカでかい声が聞こえた。


「あの、でかい声は」


「なんだい、お前たちでーずランドにでも来たのか?あそこはもう潰れてだめだぞ」

大柄な女性が僕たちに声をかける。


「久しぶりだな、エンラ」


「なんだい、お嬢ちゃん。どっかであったか」


「…金髪ロングベアー、翡翠色の瞳…お前まさか」


「そうじゃ」


「あの、エリスの子供か、父ちゃんは誰だ?」


ガクッとエリスは崩れる

「違うわ、エリスじゃ、エリス本人だわ」


「はぁ、何を言っているんだい、私の知ってるエリスは身長が高くてボンキュッボンだったぞ」


「仕方ないだろ、こうなっちゃんだから、じゃあ証明するよ」

エリスは手からラングレンの紋章を出した。


「おお、確かにエリスの紋章だ、まぁいいや、ちびになってもエリスはエリスだ」


バンバンとエリスさんの背中を叩く。


「阿呆、こっちはちびなんだから手加減せい」


「それにしても、生き残りは?」


「ああ、あそこの小屋にみんなで集まってるよ、私はそこの川で魚を取ってきたんだよ」


「そうか、相変わらずアウトドアじゃな」


「引きこもりとはちがうからな」

なんだか耳が痛い…


「あの、よかったら僕からも食料を提供してもいいか」


「お、坊主いいのかい」


「はい、ぜひ」


「おーい、みんな人間がきたぞー」

声がでかい。


「ええーい、少しは小声で話せんのか」


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