でーずランドで一休みの件
第172話
「まさか、まだでーずランドにいることになるとは」
「少しやすませろ」
エリスはシーツをだしてゴロゴロし始めた。
「じゃああたいはパーツの収集にいってくるわ」
「一人じゃ危険ですから私も行きますよ」
ヒデリとカエデは散策に行った。
「よーし、俺はランニングするかな、徹たまには付き合え」
「そうだな、僕も走るよ」
「えっ」
「えってなんだよ、自分で誘ったんだろ」
「いや、断られるかと思ったからよ」
「たまにはね、行くぞ」
「みんな行っちゃいましたね」
ロミアが未来に話しかける
「相変わらず自由よね」
「私たちも何かしますか?」
「そうだ、こないだ中断した、鍛練に付き合ってよ」
「あ、はい。わかりました」
「静かにな」
「うるさい怠け者」
「は、早くやりましょ、未来さん」
ロミアは慌てて間に入る。
「何かいいパーツは見つかりましたか?ひでりちゃん」
「うーん、思ったより良いのはないけど、とりあえず回収できるものはあるよ。目玉商品はないかなぁ」
「そういうものですか」
「できればピカピカ光るものなんかはパーツとしては最高なんだけどね」
「あれは、どうですか?何か乗り物みたいですけど」
「おお、あれならパーツが取れそうだな」
「はぁはぁ、福原まって」
「バテるのが早いぞ、徹」
「そんなこと言ったって、はぁ、はぁ」
「やっぱりお前は体力つけなきゃダメだ」
「俺が体力づくりのメニューをまた作ってやるからまってろ」
「ああ、頼む」
自分でもここまで体力がないのはさすがに情けなかった。
「ファイヤー」
未来が持っている魔法の杖から炎がでる
ロミアは簡単に防ぐ。
「サンダー」
それも簡単に防ぐ
「全然攻撃が通らないじゃない」
「はぅ、すいません、すいません」
「で、でも前より威力が上がってます、本当です」
「そ、そうそれならいいんだけど」
「でも未来さん、未来さんはやっぱり守護系の魔法を極めた方が」
「やっぱり弱いってことなのね」
「ああ、すいません、すいません。そういう意味では」
「そもそも守護魔法なんてどうやって覚えればいいのよ」
「前に貰った魔法の書に書いてあるんじゃないですか?」
「そういえば攻撃魔法のページしか見てなかった」
「そ、そうなんですね」
「よし、これで特訓よ」
(魔法の書を読んで体得出来るだけでもじゅうぶんすごいんだけどなぁ)
「お主も苦労するなぁ、娘」
「いえ、見てると面白いので」
「そこ、なんか言った」
「なんも言っとらん、集中せい」
僕たちはそれぞれの時間を過ごした。
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