でーずランドに到着しましたの件
第171話
「エリスさん、あれですか?」
「おお、そうじゃ、意外と原型が残っているのぅ」
「おお、パーツが沢山ありそう」
「それよりも生存者がいるんじゃねぇか?」
「残念ながら人の気配はしません。魔物の匂いはしますが」
「そうか、おい、メカ子、私たちが魔物を倒してやるからミサイルは使うなよ」
「あいあいさー」
「珍しいですね、自分から戦うなんて」
「ここは、人類の癒しの場所だったからな、ミサイルで吹き飛ばされては困る、モッキーモウスがいるかも知れんし」
なるほど、エリスさん。最後の言葉がなかったらもっとよかったんだけどな。
「あ、モッキーがいるぞ」
「え、怪しいですよ」
「モッキーは怪しくないのだ、モッキー」
エリスさんはモッキーモウスに近寄っていく。
するとモッキーは姿を変えて大きなネズミに姿を変えた。
「も、モッキーが」
「ちょっとそこら辺にいるマスコットキャラクターも化け物に変化してるわよ」
「ああ、ドウナルノダックンと、モノーモウス、プルント、熊の厳さんまで化け物に」
もうどこからツッコめばいいんだ。
「貴様らよくも騙したな」
エリスさんの力が急激にあがる。
「もう、ゆるさんぞ、私の夢を壊しおってー」
エリスさんは化け物に変化したキャラクターを一網打尽にした。
「普段からそのくらいの力で戦ってよ」
「確かに…」
「ああ、怒りがおさまらん、他にいないか」
あ、聞いてない。
「エリス様あそこに」
カエデが指を指す。
「ああ、ゲーフィまで、あ、モッキーの大群が」
エリスさんは片っ端から化け物になったそれを倒していく。
すると何か音楽が流れ始めた。
「これって」
「パレードの始まる音楽じゃ!!」
化け物になった、キャラクターたちが行進?してくる。
「どこまでも、愚弄しおって、皆殺しにしてやる」
エリスさんは目にも止まらぬ早さで、次から次へと切りまくる。
「はぁ、はぁ」
「ちょっと怠け者が無茶しちゃだめよ」
「うう、年じゃ、体力が」
「ふははははは、情けないな、エリス・クロード」
「なんじゃ、貴様は」
「俺の名前はガエルだ、貴様が体力を消耗するのを待ってたぜ」
「あいつ、自分で卑怯なことを自信満々に言ってる…」
「そうか、貴様か夢をぶち壊したのは」
「歳なんだろう、無理すんなよ」
次の瞬間ガエルは真っ二つになっていた。
「あまり、私をなめるなよ」
「は、早い」
「なんで、あの人いつもあのくらいの力で戦わないのよ」
「それな」
こうして、でーずランドの魔物たちはいなくなった。
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