メカ子のお願いの件
第169話
「おい、徹だっけ?あたいのパーツ拾い手伝ってくれよ」
「え?」
「だめか?」
そんな目で見られたら断れない…
「いいですよ?でも僕そんなパーツに詳しくないけど」
「いいから、いいから」
「あの、女ったらしめ」
「まぁ、まぁ未来落ち着けってこれには訳があってだな」
「なによ、訳って」
「いや、俺たちの世界のメカについて色々話してたらヒデリちゃんがよぉ、すげぇ興味もってな」
「それが何よ」
「おそらく、パーツ集めと称してお主らの世界のメカでも魔法で出してもらおうとしてるんだろ」
「なーんだ、そういうことか、って結局二人っきりじゃない」
「騒がしい女じゃな」
「もう、好きなら好きって言っちまえよ」
「そんなんじゃない、そんなんじゃないんだからね」
「どうみてもバレバレじゃが」
「何だか部屋の中が騒がしいな…」
「よし、徹とやら、お前の世界のメカを見せてくれ」
「見せてくれと言われても何を見せればいいんですか?」
「なんでもいい、メカメカ」
「うーん、内部構造までわからないとちゃんとしたものは出せませんよ」
「それは聞いてる、でも本物に近いのは出せるんだろう」
僕はとりあえず、掃除機を出してみた、使えるかな。
「これはなんだ?」
「掃除機っていって、ごみを吸い込む機械です」
僕はスイッチを押した。
ぶおぉぉぉぉん
「おお、使えた」
出した自分が驚いてしまった。
「す、すげぇ」
ヒデリさんの目がキラキラしている
早速分解してパーツを回収している。
これってカエデさんに定期的にお菓子をあげてるのと変わらないんじゃないか?
忍者ってみんなそうなのか?
※個人の感想です
「へっっくしょん、らっしゃい」
「誰かが私の噂をしてますね」
「クセがスゴいわ」
「こんなのはどうかな」
僕はこの夏流行った手で持てる扇風機をだした。
「な、なんだこれは」
ボタンを押すと風が出るんだ。
「ほんとだ、すげぇ、すげぇよお前」
「僕がすごいと言うよりは僕の世界がすごい?のかな」
「あんたの世界ってすごいんだな、行き来できたらいいのに」
「まぁ、確かにそれだと便利だね」
「そろそろいいかい?」
「いやもう少しなんか見せてくれ」
とりあえず、僕は出せるメカ?を何個かだすことになった。そしてそれはすべてヒデリさんのメカのパーツになった。
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