雪国の村にいくことになったので、あの人が大変なことになった件
第165話
「よし、次の目的地は雪国じゃ」
「ゆ、雪国…」
カエデが止まる。
「皆様、残念ですが私はここまでのようです。皆様のご活躍に期待してます」
-完-
「勝手に終わらすな、徹にコートでも出してもらえば良かろう」
「そうですよ、いきなり打ち切りエンドにしないでください」
僕は魔法で人数分のコートを出す。
「うぉぉぉなんですかこの暖かさは、てかこないだのブリザードドラゴンの時に出してくださいよ」
「ごめん、あの時は僕も忘れてて」
「次忘れたら殺しますよ、あ?」
すごくメンチを切られてる…
「すいません、許してください」
「カツアゲにあってるみてえだな」
「一昔前のあんたよ」
「そうだったか」
福原はすっかりヤンキーの心をなくしているようだ。
「とにかく、これを来てればもう寒さなんてノープロブレムです。さあ皆さん行きましょう」
「まったく、調子がいいのう」
「あばばばばばばびばばばが、うぞづいだだだだだだだな、どおおおあおるううぅ」
「いや、コートを着ても寒いには寒いですよ、どんだけ寒がりなんですか?」
「メルメルメルメルファイヤーオール」
カエデの周りを炎が包む。
「どうですか?」
「おお、暖かいです」
「触ると火傷するので気をつけてくださいね」
「なんで、ブリザードドラゴンの時にやらなかったんだ?あ?」
「いや、キャラかわってるから」
「でも、それじゃあ戦力にはならんな」
「まぁ、雪国越えるだけなら」
「でも、魔物は来るでしょうよ」
「僕と福原で何とかするよ」
キーキー
そんな話をしていると、コウモリみたいな魔物が襲ってきた。
「メルメルサンダー」
魔物たちは簡単に倒れる。
「おい、あそこに雪男みたいな魔物がいるぜ」
「べただな」
「メルメルファイヤー」
魔物は氷の息を吐く。
メルメルファイヤーが凍っていく。
「わ、わ、油断した」
徹の右手が凍る。
「油断禁物だぜ、徹。マッスルスイング」
雪男をつかんで円を描くように振り回す。
「うおりゃあああ」
雪男を上空に吹き飛ばす。
「必殺、マッスルバスター」
落下してくる雪男めがけて筋肉の塊(福原)が突撃した。
雪男はお腹に穴が空いて息絶えた。
「ふぅ、暑い暑い」
福原はタンクトップ一枚になる。
「見ているだけで寒いです、マッスルさん」
カエデさん…刀をしまって。
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