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未来が地味なので、エリス先生の魔法講座?が始まったの件

第150話


「そもそも、なんで異世界転移したのに私だけ地味なのよ」

未来がまたぼやき始めた。


「そうはいってもだな、そもそも姫が転移さてたのは、ぶっちゃけ徹だけの予定だったし」

あっさりぶっちゃけたな


「でも、見てみい。徹は元々アホみたいな魔法の力があるからともかく、マッスルなんて、最初使い物にもならなかったが、アレキサンダーの元で修行を重ねて、闘士から脳筋にランクアップしておるだろう」


「テレるなぁ」

それってランクアップなのか


「じゃあ、カエデはどうなのよ」


「大福娘は、そもそもハヤテが問題はあるが一番潜在能力が高いということで寄越してきたからな。初期は能力の暴走はあったが、今は定期的な食事の提供と元からある技の数々そして、潜在能力が引き出せておる」


「ありがたいおことばでふね」

カエデは大福を口一杯にふくみながら言う。


「ロミアは…」


「あやつは魔王の娘だし、言うまでもなく能力が高い、本気をだしたら私や徹でも勝てるかわからん」


「そ、そんなことないですよぉ」


「それで、未来おまえは、アレクの元でサポート魔法を主に教わっておっただろう、それに満足いかず攻撃魔法もあとからその本を使って覚えただろう」


「よく、言うではないか、二頭追うものは一刀両断と」


「いや、違う、違う。容赦ないやつですよ、それだと」


「だから、まずは目立ちたかったら、サポート魔法を極めろ、途中で攻撃魔法に手を出したからどちらも中途半端になって地味なのだ」


「…地味」


確かに言ってることは正しい。

僕は未来を見た。


「エリスさんの言ってることは良くわかった、1つだけ質問させてください」


「なんじゃ」


「私にはカエデみたいな、潜在能力はありますか?あと今後胸は成長しますか?」

未来質問がおかしくなってる。


「潜在能力はあるにはあるだろ、基礎魔法を1ヶ月で覚えてるからな、ただカエデ程ではないが、あと胸は無理だな」


「さよか」


「まぁ、本気でブリザードドラゴンと契約したければサポート魔法を極めろ、そしてやつの攻撃をすべて、防ぐぐらいのことをやってのければ契約も可能だろう。攻撃だけがすべてではないということだ」


「なにせ、うちにはサポート魔法を使えるものがおらんからな」

エリスさんが僕をみる。ぜったいに言うなよと無言のプレッシャーを感じる。

そう、実はサポート魔法は僕も使える、ぶっちゃけ未来以上に…


言ったら未来に殺されるな…


「わかったわ、私がんばる。頑張ってナイスバディになってやるわ」


「壊れましたね」


「壊れたな」


「壊れ方も地味だなぁ」


「未来…」


「地味キャラいいと思いますけどね」

ロミアが急に言う。


静寂が流れた。

「残酷な娘だ」


「はぅ、すいません、すいません」


僕たちの旅は続く

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