表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

148/704

サンダードラゴンに出会うがイメージと違う件

第147話


「最深部まで着きますよ」


「いやじゃなぁ」


「そんなに強いの」


「いや、戦わなくてもいいんじゃないの」

僕は思わず言う。


「そっか、また他のドラゴンと同じで協力をして貰えばいいのか」


「いやじゃなぁ」


「着きましたよ」


そこにいたのは大きなテーブルと大きな椅子に姿勢正しく座っているドラゴンがいた。

手にはナイフとフォークかお上品に食べ物を口に運ぶ。といっても食べてるのは魔物だが。


ドラゴンがこちらに気づいた。


「おや、お客様でしたか、失礼致しました。私ったら食事に夢中で」


「…」


「おや、そちらにいらっしゃるのはエリス様ではありませんか?」


「ち、ちがう、私はただの幼女じゃ」


「姿は変わってもその体から発する力は間違いなくエリス様です。嘘は行けませんよ」


「うぅ」


「とうとう、私の愛に答えてくれるのですね」


「違うわ、それに私はもうフレイルと契約を結んでおる」


「なんと、またあの野蛮なドラゴンと契約したのですか、ああなんと嘆かわしい」


「野蛮とは失礼だ、若輩者のドラゴンが」

エリスさんの手からフレイルが顔だけ出して言う。


「ああ、その声。聞きたくないです」


「あ、あのー。エリスさんちょっと流れがわかりません」


「はぁ、ここがお前の巣だと気づいていたのに入った私のミスじゃあ」


「こやつは、昔私が倒したのだ。それ以降私と契約を結んでほしいとしつこくてな、ただ当時も私はフレイルと契約をしていたから、あ、ドラゴンとの契約は1人につき1体と決まっておるのでな」


「そうだったんですね」


「エリス様、その老ドラゴンとの契約を辞めて私と愛の契りを」


「私はこやつのキャラが苦手なのだ」


「また、そうやって言って焦らすんだから、エリス様ったら」


キャラ濃いわー


「とにかく、私はフレイルとの契約を解除するきはないから、でもお主の力は確かに有能だから、結べるとしたらこいつだ」

エリスさんが僕を指差す。

「え、僕」


「しかたないだろう、マッスルとカエデは魔法が使えないからな」


「私がこの少年と愛の契りを結べて言うのですか」


「表現が悪いんだよ、おまえは」


「絶対に嫌です。どうしてもというのなら少年、私を倒してみなさい。そうしたら契りを結びましょう」


「ちょっと、勝手に話を進めないでください」


「徹さん、がんばってくださーい」

みんなはいつの間にか岩影に隠れている。


「く、くそう。なんでこんなことに…」

お読みいただいてありがとうございます。ブックマークや、評価いただけるとうれしいです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ