地下洞窟に入りますの件
第146話
僕たちはモンモン村を後にした。
「おい、みんなあそこに何かあるぞ」
福原が大きな声で言う。
「なんだろう」
僕らは近づいてみる。
「地下に続く、階段?みたいだな」
「どうしますか?エリスさん」
「ふむ、大福娘、魔物の気配はするか?」
「微小ですが、感じますね」
「なら行ってみるか、何か金目の物があるかも知れんし」
「そっちが目的でしょ」
「失礼じゃな、貧乳」
「と、とりあえず行きましょう」
二人の間にロミアが割ってはいる。
最近は二人の仲裁にロミアが役にたってる。
がんばれ…
僕らは階段を降りていく。
「全然階段ばかりで道が出てこないね」
すると、上からゴロゴロゴロと音が聞こえる。
「おい、大きな岩が上からきとるぞ」
「俺にまかせな、マッスルマシンガン」
岩を砕く。
「どうやら罠か、まだ転がってくるかも知れん。マッスルたのむぞ」
「わかったぜ」
「あ、道が出てきた」
階段が終わったがかなり広い洞窟だ。
「道が沢山あるな、どこにいきましょう」
「手分けしてみる?」
「いや、それは危険じゃないかな」
「私が気配を追いながら進んでいきましょう」
犬みたいだな。
「エリスさん、また奥にドラゴンがいるとかじゃないですよね?」
ギクッ
「しょんにゃことにゃいよ」
「おい、やっぱりそうなんじゃない」
「そんな気がしましたよ、次はどんなドラゴンですか」
「サンダードラゴンじゃ、やつは苦手なんだよなぁ」
「じゃあ、何で入ろうって言ったのよ」
「何かお宝があるかもしれんし」
「引き返しますか?」
「いや、もう私達の気配に気づいただろうから、このまま進むか」
「じゃあ、私が感じた魔物の気配はそのドラゴンのエサになった感じですね」
「また、このパターンか…」
僕は思わずぼやいた。
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