最初の敵、グレミーの村を襲撃する件
第14話
「あの、エリスさんこれからどこに向かうんですか?」
「うむ、城から一番近い村にグレミーという魔族がおる、やつをまず倒す。やつはしょっちゅう城に攻撃をしてくるからここいらでけりをつける」
「そこの村人はどうなったんですか?」
僕は念のため聞いた。
「うむ、沢山の死傷者はでたが、何人かは逃げ切れて城にいる」
「城の外には生き残っている人間はいないんですか?」
「いや、そうでもない。力のないものは魔族に殺されてしまったが能力のあるものは生き延びて日々戦っているときいている。
なかなかそのものたちと出会うことはないが」
たしかに歩いていてきづいたが、人の骨や動物の骨かもわからないものが転がっている。この世界は確実に魔族に支配されてきているようだ。
「あの、その人たちを仲間にして一緒に戦うってことはできないんですか?」
福原が聞く。いちいちマッスルポーズをしている。
「いい質問だマッスル。私たちもそうしたいところなのだが、彼らは城の守りをうけることなく戦ってきた、対して我々は城に守られながら戦ってきた。そういった摩擦のせいでうまく協力体制ができない。」
「人間同士でもめてる場合ではないのだがなぁ、お主らの世界でもそういった人間関係はあるんだろう」
なるほど、どこの世界でもこういった人間関係はかわらないのか。
そうこうしていると廃墟になった村がみえてきた。おどろおどろしいオーラがみえる。
「あそこにグレミーがいるんですね。」
「ああ、あの村は昔は商人がたくさん集まって賑やかな村だったのに。だがやつも今日で終わりぞ」
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