いよいよ冒険に行くことになった件「後編」
城を出る前に僕はふとあのお姫様のことを思い出した。
「あの、ちょっとだけいいですか?」
僕は恐る恐る声をかける。
「お、ああいいぞ」
エリスさんは快く返事をした。
僕は急いでお姫様の部屋に向かった。
「あのー、お姫様」
僕はお姫様の部屋の前で声をかけた。
「おお、フジワラ。ニョーチューブか?」
お姫様の嬉しそうな声が聞こえる。
「いえ、僕たちはこれから魔族を退治しに行くんです」
「そうか、しばしの別れだな…必ず戻ってくるんだぞ、そしてニョーチューブを観るぞ」
お姫様は少し寂しそうに行った。
「はい、必ず。そしたらまたニョーチューブをみましょう」
僕は笑顔で答える。そして、みんなの元に進んだ。
エリスさんたちは、門の前で僕を待っていた。
「もう、よいのか?」
エリスさんが訪ねてきた。
「はい、お待たせしました」
「徹、だれとあってたの?」
「いや、お城で知り合った人と」
「ふーん」
未来はなんだか不機嫌そうだ。
城の門をでると、兵士や村人達が歓声をあげて僕らを見送る。
こんな気分は初めてだ。僕はだれとにもなく手を降る、福原はマッスルポーズを決める。
ふと城を振り返ると窓からお姫様がこちらをみていた。僕は精一杯手をふった。
未来はその様子を複雑そうな顔で見ていたが僕は気づかなかった。
さあ、いよいよ僕の冒険が始まる。
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