いよいよ冒険にいくことになった件(前編)
第12話
「では、王、我々で魔物討伐にいって参ります」
「よし、武具は地下倉庫にあるから持っていくとよい」
いよいよ僕たちは旅に出ることになった。緊張するなぁ
「あの、王にエリス様」
アレクさんが声をかける
「まさか、我々6人で行くのですか?」
「え?そうだよ」
王とエリスさんが声を合わせてそういった。
「いや、それですとラングレン王国が手薄になってしまいます。そこを攻められてしまっては元もこもありません」
「…そうか、みんなでばーっと挑んでばーっと倒すつもりだったのだが」
エリスさんじつは脳筋なのでは
「では、我輩はここに残るとしよう」
アレキサンダーさんが言った。
「え、マッスル師匠それでは私も残ります」
「フクハラ殿お主のマッスルゲージはまだまだ伸び代がある。冒険に出てさらにマッスルを磨くのだ。それまでしばしの別れだ」
ふたりは涙をながしながら包容している。
「おほん、では私もここに残ります」
「アレクがか?」
「はい、相原殿にはディフェンス、オフェンス、ヒールの技を一通り教えておりますし、私のかわりは充分につとまります。よろしいですか?相原殿」
「え、そんな私にできるのか心配です。」
「大丈夫ですよ、エリス様もフジワラ様もいますし」
「はい、私頑張ってみます。」
「よし、ではただいまより新生近衛騎士団出発だ」
「エリスさん、武具をとりにいくの忘れてます」
そうして僕らは地下倉庫に武具を取りに行った。地下にいくと様々な武具が揃えてあった。
「よし、ではそれぞれ自分にあった装備をつけなさい」
と、いっても何を装備していいのかわからなかったので、とりあえずエリスさんのように剣と鎧と盾をもっていくことにした。
未来は魔法の杖を持っていた。
「おい、福原何ももたないのか。」
「おれの武器はこのマッスルボディだ」
「いや、なにかしら持てよ。」
しぶしぶと福原は鎧と斧を持った。
1月でヤンキーをここまで脳筋に仕上げるとはアレキサンダーさん、恐るべし。
「よし、今度こそ用意はいいな。」
エリスさんの掛け声と共に僕らは出陣した。
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