カエデの戦い
第117話
「はぁ、この塔何回まであるのじゃ」
「外からみたらそこまで高くはなさそうでしたけどね」
すると目の前に大きな扉がある
ギギギギ、ゆっくりと扉が開く。
「よくぞ来たな、人間」
「誰だおめぇ」
「この階を守る、シャッコーだ」
「俺の自慢の素早さについてこれるやつはいるか」
「おい」
エリスさんやる気か
「貴様、今この階を守ると言ったな?」
「そうだが」
「つまり、一階、一階戦わなければならんのか?」
残念そうな顔でエリスが問いかける
「ば、そうだ。グレミー様のところに行きたければな」
「めんどくせー」
おい、英雄…
「速さ勝負なら私が戦いますよ、エリス様」
「おお、大福娘。そうしてくれ」
「他のやつは手出し無用だ、そこで仲間が死ぬのを見守るんだな」
「大丈夫ですか?カエデさん」
「はい、大丈夫ですよ、お任せなのです」
「では、勝負といきましょうか、ショッ○ーさん」
「シャッコーだ、どこぞの組織とは違うわ」
「ではいくぞ」
シュン
シャッコーが消えた。
すると、カエデの右手に切り傷ができた。
「早い、あいつ早いぞ」
福原が驚く。
次々とカエデを切りつけていく。
「ええい、どうせなら胸の辺りをきらぬかサービス精神が足らん」
「エリスさん、いい加減蹴りますよ」
「冗談だ、おい大福娘。本気を出せ」
「いいんですか?」
「ふん、負け惜しみを」
「カエデさん、グレミーはエリスさんが倒すから遠慮なく力を使ってください」
「徹、勝手なことを言うな」
「では、ショッ○ーさん、本気を見せますよ」
にこりとカエデは笑う。
「ふん、小娘が…」
「後ろですよ」
いつの間にかカエデはシャッコーの背後にまわっていた。
(なんだと、こいつ早い)
「やってしまえ、大福娘」
「すいませんね、時間をかけたくありませんので、秘技乱れ桜」
シャッコーはバラバラに切り刻まれる
「ふう、たいしたことありませんでしたね」
「い、意外と容赦ないのぅ」
「グロいな…」
僕たちは次の階へ向かった。
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