100話ですよ、みなさんの件
第100話
「エリスさん次はどこですか?」
「うむ、エンドンの町から10キロほど先にある、テンドンの町というのがある」
なんだかおいしそうな名前の町だな
「10キロか…」
「体力作りが足りてねぇんじゃねぇか、徹」
「いや、実際10キロは疲れるって」
「ねぇ、徹。あんたの魔法でさ、馬車とか出せないの」
「ああ、僕も前に試そうと思ったんだけど、生き物は魔法で出せないみたい」
「じゃあ乗り物だけだして、福原に引いてもらいましょうよ」
未来が意地悪そうな笑みをする
「俺はそれでもいいけど、それだと徹の体力がつかねぇ」
「ダメじゃ、マッスルはワシの移動のお供じゃ」
当然のようにおんぶされているエリスさんが言う。
「10キロなんてたいしたことないですよ、徹様」
モグモグと大福を食べながらカエデが話す。
「はぁ」
すると僕は目を覚ました。
あれ?ここって僕の家?僕のベッドじゃないか?
え?今までのは全部夢だったのか…
なんだ、そうだよな。異世界転移なんて漫画や小説だけの話だよな。
僕はゆっくりたちあがり制服に着替える。
不思議な夢だったな。でも今日から僕は楽しい学校生活を送るぞ、そしてメルルンを沢山観るぞぉ。
「って言う夢オチじゃだめですか?」
「だめだ、認めん。さっさと次の目的地に行くぞ」
「バカね」
未来が呆れる。
「せっかくの100話記念が台無しですね」
にっこりとカエデが笑う。
「メタ発言やめなさい」
未来のチョップがカエデに炸裂する。
短文短文で投稿してきましたが、何とか100話到達しました。お読みいただいている方々のおかげです。もしよろしければ今後もお読みいただければと思います。




