〜3人仲良く神様に就職しました〜
プロローグ
……ここは、どこだ?
あぁ、俺、死んだのか、、
〜時は8290年~
「ふぁぁ、だる〜」
「何言ってんだよキラ、久しぶりの仕事なんだから真面目にやんねぇと給料貰えねえぞ?」
「別にいいだろ?どうせ俺らシャドウの事なんて誰も期待してないし。」
この世界には、4種類の人間がいる。
この世界を支配する人種のディエ
いわゆる「貴族」であるサン
4つの中で一番人口の多いムーン
そして、俺ら人権すらない下民、シャドウである。
もちろん、シャドウには魔力はない。要するにゴミである。
俺が知ってるシャドウは、俺を含めて3人だけだ。
そして今一緒にゴミ掃除してるクソッタレがキラ。
コイツは超気まぐれで、やる気ゼロの怠け者だ。
ただ…本気を出すとライですら勝てないんだなあ〜
今言ったライは、シャドウではほぼ奇跡と言える、魔力があるシャドウだ。まあムーンの分類に入れたら1番下だけどね。
「そういえばライのやつどこ行きやがった!? この俺でさえ働いてるって言うのによお!」
「まあまあ、アイツは魔力があるシャドウだからもっと金貰える仕事やってんだろうよ。」
「あ〜あ、俺に魔力があればなあ」
はいはい、と受け流しながら自分は他のことを考えていた。
「実はさ、昨日みんなで森行った時、変に大きな洞窟見つけたんだよな、温度の違い、見た感じの奥行きとかからして人が住んでたんじゃないかなって思って。行ってみない?」
「出たよ、またいつもの推理、いいよなあ、ロキは。好奇心旺盛ボーイめっ!」
キラが突っつき始める。嗚呼しんど。
「おいゴラァァァ!シャドウがサボってんじゃねえよ!」
遠くから声が聞こえた。どっから見てんだアイツ…
ブツブツ文句言いながらも一応仕事をこなしてるキラを見て、自分も始めようとすると、ライが走ってくるのを感じた。
「おう、どうしたライ?」
「うわぁ!マジ怖いってお前っ。見てなかったのにー」
「気配を察知したんですう」
「動物かよ……」
俺は今出来るいちばん怖い目でキラを睨んだ。 余計なこと言いやがって。
「あ〜もうやめた!さっき言った洞窟行こうぜ!」
「「え〜」」
俺は2人を強引に引っ張って森に入っていった。
あ…仕事は、、まあいっか!