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属国日本  作者: 豊崎 信彦
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独立国家日本消滅

 2022年6月11日午前4時。

朝鮮民主主義人民共和国東部ハンギョンナムドから発射された中距離ミサイルは、日本海上空を正確に日本の防空網をかいくぐり低空を飛び続けた。


昨年末に配備されたイージスアショアが、無意味だった事を知らしめるかのように、秋田県東部田沢湖近くのビンザ森に着弾した。


 “三日以内に降伏せよ。


反撃があった場合には、核使用も選択肢の一つである”


中距離ミサイルが発射される10分前に日本政府に対して、ロシア、中国、北朝鮮の三国政府から宣戦布告がなされていた。

脅迫状を添えて。


 独立国家日本消滅の始まりの日となった


悪夢の始まりから三週間が過ぎたころ、私は潜水艦内の食堂で、数人の乗員と夕食を取っていた。

全く会話の無い空間に、食器とスプーンがぶつかる音だけが響いていた。

私は、実家に戻した妻や子どもに思いを巡らしながら、小さな希望と、大きな絶望を身体中にかかえイギリスに向かっていた。

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