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強さと弱さと優しさと  作者: がーや
9/11

人間界の天使

とりかく今日は疲れた。

部活を終えて、阿利を探したが見当たらず、ふと時計を見てみるともう20時を過ぎていた。


家に速攻で帰りつくと玄関で靴を脱ぎ、大の字になって寝転んだ。


(今振り替えるとコネクターだとか、優しさの回数を振り分けれるとか阿利ってもしかして、相当すごいやつなんじゃね?)


と考えていると急に睡魔が襲ってきて眠ってしまっていた。

もちろん親に起こされて、風呂に入り、夕食を済ませ依然襲ってきている睡魔に負け寝てしまった。


≪あなた、やっとコネクターと接触したようね。コネクターはあなたがこれから生きる上で、またはあなたが守るべき人を救う上で無くてはならない存在よ≫


≪ところで、お前は一体誰なんだ?≫

夢の中で俺は初めて声を発することができた。


≪それは知らなくていいの。あなたは谷原という『人間界』の天使守っていればいいの≫


それからは言葉を発せられなくなった。

そのあとは全く記憶にない。


これだけは確実に覚えている。

谷原さんが『人間界の天使』と呼ばれていることを。全く理解できないし、あまりしたくもない。



そんな夢を見てもいつも通り普通の朝はやって来るのである。


「行ってきまーす」


今日も学校へと足を運んだ。


(今日こそは阿利を捕まえないとな!)


キーンコーンカーンコーン

朝のHRの始まりのチャイムだ。

そういえば朝から阿利の姿が見当たらない。


「え~今日から阿利はしばらく学校にこれないそうだ。」


脳内がこんがらがって少しだけ目の前が夢の中脳内がような世界に飛んだ。


結局その日は何も考えず、ただただ阿利が復帰するのを待っているだけだった。そう。放課後までは。



放課後になり今日は部活を休み家でゆっくりすることにした。


(今谷原さんの回数はどれくらいなのだろうか)

そんなことをふと思い付くと自然と最近の状態を自分のなかで整理しだした。


おそらくだが谷原さんの回数は残り二桁であること。

谷原さんは『人間界の天使』であって人間界以外の存在があるかも知れないということ。


そうしてるうちに昨日の教室での阿利と天葵さんの会話を思い出した。


(今日って……あ!天葵さんの友達に天葵さんの回数を振り分ける日だ!)


自然と体が学校に、あの教室に向かってた。


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