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強さと弱さと優しさと  作者: がーや
2/11

新入生代表挨拶

『新入生代表挨拶』

あ~こういうのって頭の良い眼鏡かけてそうな人がするやつだよなぁ。

と思い、眠くて仕方ない気持ちを抑えつつ耳だけ傾けた。

「今日の良き日に……」

(えっ、声が可愛いんだけど…)

「私達、新入生は先輩方や先生方の……」

(顔はどうなんだろう…やっぱ眼鏡だったりするのか…?)

興味半分、不安半分で代表生の顔を見た。

ぱっとみ想像してた通りだった。

黒髪ロングで丸い眼鏡で…顔は光の反射で良く見えないな……

「以上で新入生代表挨拶とします。」

お、終わった…

後は校歌を歌って式は終わりだ。

~校歌流れてるなう~

終わった~~!大きく背伸びをして退場した。

「今日は午前中で終わりだから…」

ぶつぶつ一人でしゃべっていると何かにぶつかった。うん。痛い。

「痛ってぇ…」

柱にぶつかっていた。ばかか俺は。

注意せねば……ん?なんか張り紙があるぞ?俺がぶつかって外れてしまったのか。張り直すか。

『ボランティア同好会部員募集中!

優しい先輩と一緒にボランティアをして良い気持ちになろう!』

内容はそんな感じだった。若干卑猥だと思ったのはここだけの話。

張り紙を張り直して、教室でHRがあるらしいので教室に向かった。

この学校に知り合いは全くといって良いほどいない。ぼっちが好きとかじゃなくて、5人くらい受けて俺以外の4人は受験当日インフルエンザで倒れて万全な状態で受けれず落ちてしまった。

だが、その4人とは今でも遊んだりする仲だ。

出来れば同じ高校に行きたかったが…こればかりは仕方ない。

教室に着いた。

クラスは三階の階段すぐの所だ。

1年生で三階のクラスはこのクラスだけだ。

皆は先にクラスに入っていて俺を待っている状態だった。(さっきの柱のせいだ…入りづらい…)

ぱっとみたかんじ男女比は男子3女子7くらいだろうか。

さっさと自分の席に着いた。


「よぉし!それでは全員揃ったし自己紹介でもすっか!」

女性のテキパキした体育系の先生だ。

「んじゃ出席番号順で行こ!」

俺の名字は榛原だから真ん中くらいの25だ。

「出席番号1番…出身中は…」

と、いった感じでどんどん進んでいく。

「出席番号19番、谷原廻音。」

それだけだった。俺の中で何か電撃が走った。

(あれ…?この声…どっかで…)

「廻音は今朝の入学式で代表挨拶してくれた生徒だ!学年トップの成績だったんだぞ!」

先生のその言葉でさっきの電撃の理由がわかった。俺の好きな声の持ち主だ。

しかも俺の隣で恥ずかしかったのか顔を赤らめてる。だが、顔はまだ眼鏡の反射で見えない。

隣を見続けていたら指で俺の方を指差された。

(ん?なんだ?もしや何かついてるのかな?)

自分の顔をさわったが何もついていない。

「おいこら!榛原!お前だぞ早くしないか!」

あ、そう言うことだったのねと思い、自己紹介するために席を立った。立った所までは良かったのだが席を立った瞬間慌ててたったせいで、何も入っていない机をぶっ飛ばした。

頭の中が真っ白になり慌てながら机を戻し最初に言ったセリフが

「ふぁっ。」一応自分は日本人です信じてください。

「あ、あの…榛原くん…?」

先生が心配そうに俺を覗き込んだ。

「あっ、ひゃい…」もう日本人じゃないかもしれない俺と思い一回深呼吸して、気を取り直して…

やばい…何て言えば良いんだっけ?

いっかい下を見た。あれ?なんか紙がおいてある。ノートの端をちぎった感じの紙だった。

なんだと思いみてみると

『出席番号。出身中』と書いてあった。

「出席番号25番出身中妻ヶ丘中です…よろ…です…」

自己紹介が終わり、席に着いた。もう災難じゃん。

あれ?待てよ?あの紙だれが書いてくれたんだろ?わからないな…

しばらくして全員の自己紹介が終わった。

「んじゃ、今日はこれで帰りましょー!

みんな部活見学とか行って良い部活に入りなさいね!」

(そうか…部活なんも決めてないや…)

大体中学の部活を引き継いで一緒の部活をするの人が多いのだろうけど俺は中学バレーしていて

高校ではもうしないと決めていたので別の部活か…

今日はとりあえず帰るか!

帰って漫画でも読もうかな

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