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300文字小説

天使ちゃんの笑顔

作者: 林 秀明

白いティーカップに黒い液体が注がれる。

黒々と注がれる熱い液体に、白いカップはひぃーと悲鳴を上げる。

ゆっくりと指でカップを撫でると、カップが生き返ったように熱くなっている。


娘はゆっくりとカップに口をつけ、すぐに顔をしかめる。

「苦い」くんが口の中で暴れているのだろう。


容器から角砂糖を一つ掴み、カップへと落とす。

ジュワーという響きと共に角砂糖が沈没した船のように黒い海に沈む。

そこから白い雨をカップへ降り注げる。

雨は海をクリーミーな茶色に満たし、白い雨は渦の中へと消えていく。


娘が再度カップに口をつける。

熱く顔をしかめたが、次に表れたのは


天使の笑顔だ。


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