私に構うな!
「図々しいのよ!
何で、あんたなんかが西野君と話なんかしてんのよ!
ブスの癖に!」
バシャッ
「………」
「これに懲りたら、西野君に付きまとうのやめなさいっ!」
パタパタパタパタ
はぁー
あ、皆さんこんにちはー
いや、はじめましてかな?
先ほどまで何か変なこと言われていた
永野 良美でーす
因みに私、別に千になんかに付きまとってないからねぇー
ん?
ああ、千こと、西野 千は私のお隣さん
所詮、幼馴染みというやつだな~
あいつのせいで、幼小中高と、女友達がほぼいないというな!
いやー、千がスポーツタイプのイケメンだからって皆私を睨むんだよな
だから、本当は高校は違うところ行きたかってのに…
ガラリ
「良美…遅い…」
ピタッ
あ
やばっ
まだ乾かしてない!
「良美…
誰にやられたの…?」
ジー
えーと
この子は菜月 奈々(なつき なな)
私の数少ない女友達で親友なのだっ!
とっっっっても可愛い女の子!
背だって私より少し小さいからちょうどギュッよくするのだけど…
「誰にやられたの…?
良美?…わたしが何とかしてあげるから…」
す、少し病んでる気が…
あ、因みに奈々は私の事を愛してるとか、レズ的な事はないよ?
小学校上がるくらいに『過保護』が『ヤンデレ』に進化したんだ
「ねぇ、誰に…」
ダダダダダ
ガラッ
「良美ーーーー!」
「ぐはっ!」
「早く帰ろうぜ!
菜月も向かえに行ったのに遅えよ!」
奈々に何か言う前に私に謝れ!!
ってか!
「私に構うなって言ってるでしょ!千!」
そう、今私にタックルかまして来やがったのが、スポーツタイプのイケメン野郎だ!
因みに私が千の事好きとかは絶対ない!
こいつのせいでどれ程迷惑かけられてきたかッッ!!
だから、高校では話しかけんな、近寄んな、等言ったのにこいつ!
全部無視しやかった!
だからさっきみたいなアホ女がこっちにくるんだ!
私は奈々みたいに可愛くないから文句言ってくんだよ!
「えー
またまた照れちゃってー」
イラッ
ボカッ
「奈々、帰ろ!」
こいつは、自分に良いように考えるから無視だ無視!
だが、イラッときたので殴って沈めてから奈々の手を掴んで、さっさと帰る!
「ぐおおお!!
本当ヤバい、これ、本当に痛い!
あっ!
置いてかないで~
良美ー」
私に構うなって言ってるでしょ!
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