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チート戦線、異常あり。 作者:いちてる

2章 宝瀬真百合とコロシアイ

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プロローグというありふれたなにか

ダンガンロンパアニメとても楽しみです。
ただしこの小説とは一切関係していません。
 来週からゴールデンウイークが始まる前の前の月曜日、つまり俺の停学が明けて最初に登校した日、教師から手紙が配られた。

『第百十一回博優学園最強決定戦』

 と書かれているチラシを配られた。

「何これ」
「そうか。お前は知らないのか。教えてやるよ。これは毎年やっている学校の大会みたいなものだ」

 時雨が答える。

「何やんの?」
「分からん。公平さを保つために当日になってからしか教えないだってよぉ」
「因みに去年は?」
「美術館貸しきって泥棒ごっこ」
「滅んでしまえ」

 そんなこと高校生にさせるな。

「だいたい何のためにあるんだよ。こんなの」
「おれもよく知らないんだが国がこれから必要な人材を見つけるために開催しているらしいんだとよ」

 滅びろ。そんな国。

「別これ強制参加じゃないよな」
「ああ。六割くらいしか参加しねえ」

 結構多いな。

「えっと……今週の日曜???」

 まさか高校生が日曜日に学校のイベントに参加するだと!!

「いったい何のメリットが?」

 俺はチラシの裏を見る。

『参加者は食券一万円』

 なん……だと……?

 一万円だと?

 俺の五か月分の小遣いだと……?

『成績優秀者には一年間購買無料券が付きます』

 学校に来る日を二百日、それを五百円でかけた場合、十万円。

 十万円のお金が浮くのか!?

 何だこれ。参加するしかないな。





 そしてよく晴れた日曜日

 学校には十六人のギフトホルダーがいた。

「やはり月夜は来ないか。仕方ないと言えばそうなるのか」
「何かあるのか?」
「うむ。あいつのギフトは特殊すぎるのだ。下手をすれば一樹、お前よりも恐ろしいぞ」

 俺のギフトはキスした相手の能力を使えるようになる口映しマウストゥマウスというギフトだが、それより恐ろしいギフトなんて考えたくもない。

 クラスでは月夜幸と福知智。尾張さんに水取、あと羽茂はもちが来てなかった。

 福知は、コミケがあるとかで忙しいらしい。

 尾張さんは友人と遊びに行く約束をしていたとか。

 あとの二人はそんなに親しくないので知らない。

「初めまして」

 何やら女性が俺に話しかけてきた。

「私は三年の宝瀬真百合ほうせまゆりよ」
「はあ」

 この人は我が博優学園の生徒会長だ。

 仲野調べで、ミス博優二年連続一位のチートすぎる美貌に、成績も入学時に三年と一緒に受けた模擬テストで最高ランクの大学をB判定とったことがあるらしい。

 運動能力もそれなりに高くインターハイにでたことがあるとか。

 つまりは絵にかいたような完璧超人なわけで

「それで、生徒会長様は一体何のようだ」

 早苗が彼女のような人間が俺に話しかけるのを不審に思うのは当然のわけだ。

 容姿についてもう少し説明すると、髪の毛は黒髪ロング、ただし若干青っぽい色が含まれるのは彼女がギフトホルダーであるということを物語っている。
 胸のサイズは制服の上からでもわかるくらいでかい。推定Fだ。

「どこを見ている」

 女性の早苗は男の視線に敏感なようで、俺が生徒会長の胸を見ていたのを気づかれた。

「早苗。嫉妬なんて見苦しいだけよ」
「黙れ。この乳牛が」
「あら。まな板に小豆を乗せただけのあなたに言われたくないわ」
「黙れ。Cはある」

 これは酷い。何やら女の戦いが勃発している。

「それで用件は何ですか?」

 用件を聞いてさっさと帰ってもらおう。喧嘩は良くないからな。

「あなたに会いに来ただけよ。嘉神君」

 営業スマイルで俺に微笑む。

 普通の男子高校生だったらこの時点で落とされそうなだけだが、裏があることに俺は気づく。

「そうですか。それだけならもう用は済みましたよね」
「……!」

 驚いている。まさか看破されるとは思っていなかっただろうな。

「ねえ。あなたもしかしてブス専なのかしら」

 失礼なことを聞かれた。

 まさか会ってから十秒足らずでブス専か聞かれるなんて、これほどの屈辱はない。

「失礼ですね。俺は先輩のこと綺麗だって思いますよ」
「そう。ならいいのだけど。第一印象は私が綺麗だってことでいいのよね?」

 この女めんどくさいな。

「ハイソウデスネ」
「何その言い方」

 不満がありそうだった。

「本当は何と思ったのかしら」
「本音は隠すものですよ。宝瀬先輩」
「怒らないから言いなさい」

 既に怒ったような言い方なのだが仕方あるまい。

「綺麗だなって思ったのは本当ですよ。ただ第一印象は、早苗に似ているなって。早苗に似ていて綺麗だなって」
「「………」」

 早苗と先輩は互いに顔を合わせたのち

「な、何を言うか一樹!」

 早苗は鬼人化を使ってもいないのに顔が真っ赤に、

「………そう」

 宝瀬先輩は、青筋が出てきた。

 赤と青。中々いい対比だな。

「私は十七年間生きてきたのだけど」

 うつむいたままぽつりとつぶやく。

「私は十七年間生きてきたのだけどここまでの屈辱は初めて受けたわ」

 爽やかな笑顔でそう言い放つ。

「琥珀!」

 宝瀬先輩が誰かを呼んだ。

「何ですか?真百合さん」

 俺はこの人を知らないが恐らく三年の先輩だろう。

「今回の大会、こいつを潰すわ」

 え?

「あらあら。あなたがそこまで怒るなんて珍しいですわ」
「ええ。私も驚きよ。殺意すら芽生えたわ」

 うわ……

「さようなら」

 そう言い放ち、去って行ったのだが

「なあ、何で宝瀬先輩あんなに怒っているんだ?」
「知らんが、私と真百合は仲が悪いからあいつはそのことになるとすぐに怒る」
「あれ?知り合い?」
「うむ。あえて言うなら幼馴染だ」

 女にもててあんな綺麗な人を幼馴染に持つ早苗は、実は早苗は主人公じゃないのだろうかと一瞬だけ思った。

「しかし一樹。これから大変だぞ」
「ん?何が?」
「あいつ、宝瀬財閥なのだぞ」

 宝瀬財閥。

 今現在、日本の国家財政の二割を宝瀬財閥が賄っているというふざけた状況なのだ。更にふざけているのは日本にその上の財閥があることだ。

 つまり年収兆クラスの人なわけだが

「いやいや。常識的に考えてああいう人はお金持ちだけど末端の末端だろ?」
「いや。れっきとした後継者だぞ」
「………おい」

 いや待て。おかしい。

 だってここ博優学園だぞ。一般偏差値50(ギフトホルダーは40)程度の底辺とはいかないまでもそこら辺にあるような私立だ。

 俺は入試に失敗したから入学費が一番安いここに来たわけだが、それでもいくら失敗しても金を積めばもっといいところに行けたはずだ。

「理由分かるか?」
「何でも一族の決まりらしいぞ。高校までは決められたところにしか行けないらしい」

 一族の縛りか。

 確かに前早苗も俺との結婚がどうこう言っていた。

 最近はそういうの流行はやっているのだろうか。

「え?つまり本当にあの先輩宝瀬財閥の娘なわけ?」
「だから何度も行っておろう。継承権一位だと」
「そしてさっき俺彼女怒らせてよな」
「うむ」

 ………

「つんだ?」
「かもしれんぞ」

 よし決めた。

 あとで土下座でもして謝っておこう。







 俺達はバスに乗り込む。

 教師たちはいない。どうやら生徒だけでやるようだ。

 別俺は、高峰先生の重王無宮スクランブルキャッスル程度なら相性の問題で余裕に勝てるのだが。

 個人的には結構豪華なつくりだと思うのだが、宝瀬先輩は居心地が悪そうだった。

 今思い出すと、たまにリムジンに乗っていたのあの人か。

 だったらこのバス辛いよなと思いながら時雨たちと大富豪をしている。




 思っていたより遠い。既に三十分以上乗車している。

「えーみなさん」

 お金をかけているのに、このバスガイドはブスだ。

 どれくらいブスかというと、中学校の頃の英語教師並みだった。

 ブスバスガイドブスバスガイドブスバスガイド。よし言えた。

 そろそろつくのかなと、思って耳を傾けていたら

「今日は皆さんに殺し合いをして貰います」

………………は?

「今あのバスガイドなんて言った?」
「殺し合いってバトルロワイ○ルかよ」

 クラスのやつがヒソヒソ声で話す。

「おいおいバスガイドさんよー。そんなふざけたこと聞いていないんだよ」

 三年の先輩一人が文句を言い出した。

「対しておもしろくもねーよ。そのジョーク」

 全くだ。

「だまりなさーい。話を最後まで聞くようにー。さーて、ルール説明でーす。ルールはひとーつ。自分以外の人間を殺してくださーい」

 徐々に笑いが消えていく。

「ゲーム開始はみんなが次に目を覚ましたときでーす」

 途端に、様々な所から白いガスが噴き出した。

 バスガイド並びに運転手は軍事用マスクをしている。

「数時間眠っていてくださーい」

 意識が薄れていく。俺は既に眠っている早苗越しにガラスを突き破ろうとした。

 割れなかった。

 どうやら超強化ガラスのようらしい。

 かなり手の込んだことをするものだと思いながら俺は意識を失った。





 目が覚めたときそこは真っ白な部屋だった。

 壁も天井も床も何もかも真っ白だ。

 近くには誰もいない。ただ拳銃が一つ落ちているだけだ。

「正気かよ国家」

 気狂いどもめ。

 部屋の広さは六畳くらいのとても小さな部屋。そして前方に扉が一つ付いてある。

 扉は赤いランプがついてあり開きそうにない。

 あ。角に監視カメラ発見した。

 記念に破壊しておいた。





 現在俺が使えるギフトは5つ。

 能力のコピーと、そのコピーした能力4つ。

 その中に回廊洞穴クロイスターホール(名前は福知に聞いた)という、次元を移動する反則スレスレのギフトがあるわけだが、失敗すると体がバラバラになったりするので使い勝手はあまりよくない。

 精々数メートルの移動がやっとだった。

 そうこうしていると扉があいた。

『それでは、バトルロワイアルスタートでーす』

 さっきのバスガイドの声。

「ここまで来ると、嘘とは思えないな」

 仕方ない。だったら俺は俺の戦いをするだけだ。





「お前○○(嫌いな同性の名前)みたいにかっこいいな」
と第三者に言われたら誰だって怒ると思います。
つまり彼女が怒るのは当然のことです。
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