神薙×神薙×神薙
パ○プロ楽しいなあ。
少し遅れましたが、それが原因です。
負けました。
はい。
戦闘描写なんてありません。
フルボッコにされました。
体は何とか動きますが、動きたいとはちっとも思えません。
シュウも父さんも倒れて動けなくなっています。
俺達の自爆に近いとはいえ、事実上たった一人で1桁と2桁3人を相手した支倉クーフィス。
大金星どころか超新星クラスの働きをしたのですが
「ええ……」
喜びもせず困惑してます。
でもそれも仕方のないことだと思います。
「おめ○は~〇めこはいねえか~」
こんなのを自分が作りだしたと思うと、末代まで頭痛が遺伝するでしょう。
失礼、支倉は今宵で滅ぼしますから関係の無いことでした。
「少し落ち着いた。生きてるかー」
「いちおう、でも死んだほうが楽なんじゃねえのか?」
「オレも、なんとか」
全員息があるだけでマシだと思うべきか。
「どうする? おれあの人たちに勝てるビジョン全く思い浮かばねえ」
「実は俺に一つ良い考えがある。この状況を打破する、とっておきの秘策だ。だがそれには父さんの力が必要だ、手を貸してほしい」
「本当か? オレは何をすればいいんだ?」
「気を引いてくれ。ちょっとだけでいい。1秒だけあの3人を相手してくれれば十分」
「あの人に1秒稼ぐなんて、かなりの無茶ぶりだろ」
「こういっちゃなんだが、弱点があるだろ? そこをつけばいい」
「弱点?」
「自称108個ある弱点の一つ、どうしてもネタに走るってやつだ」
「ネタって…………」
「脱げ。そして一発芸をしろ」
きっとそうしたら相手してくる。
「そんな馬鹿みたいなことをオレにやれと?」
「あれに挑む方が馬鹿馬鹿しいって思わないか? 俺はそう思う」
「おれもそう思う。いつきの言うことは一理あるんじゃねえか?」
「分かった。なんか一発芸をすればいいんだな」
「ああ。父さんの雄姿一生忘れないでやる」
「出来れば今回に限っては忘れてほしい」
作戦は決まった。
後は成功するだけ。
「1番嘉神一芽、替え歌歌いまーす」
替え歌か。一発芸としてはありきたり――――――ん? 替え歌??
>権利者の許可を得ない替え歌の掲載に関しましては、
>翻案権・同一性保持権の侵害として対応対象となります。
>ご注意ください。
アウトオオオ…………!!!
まずい……! 今回に限って神薙さん、さっさとやっちゃってください!!
「ったく、ろくなことをしない」
「仕方ない。ここは大人が一つ」
「教育をしないとなあ?」
神薙―ズは、ある意味初めて能力を使用した。
「「「少年の日の空想 異性に惚れられる能力
裡での小槌 出しても出しても減らない能力
吊莫迦 大量の能力
器何学模様 空洞にナニかを入れこむ能力
全属光沢 大切な所が見えなくなる能力
両性生活 TSする能力
月に寄り添う乙女の服装 コスプレさせる能力
羽毛の脇 くすぐったくする能力
誤休憩 好きな場所に連れ込む能力
無感傷 恥ずかしさを感じさせなくする能力
瞬間沸騰機 頭がおかしくなる能力
小児法務 ロリもしくはショタにする能力
美女は野獣 美醜反転する能力
池沼海 常識を改変する能力
屈服する深紅 屈辱が快感に変わる能力
狩備 男女比を操作する能力
四頭の番犬 四つん這いにさせる能力
青海平和 指をVの字に固定する能力
悪感兵 常に舌を出させる能力
猿真似頭首 顔を赤くする能力
連鎖正雪 鎖をつける能力
麻呂合点 寝取る能力
限界未踏 寸止めする能力
やる気のない警官 通報されない能力
純潔の天使 18歳にする能力
開拓師 開発がうまくなる能力
文冬 感度を上げる能力
二人は戦士なり 好きな所から性器を生やす能力
日向ごっこ スマホで操作する能力
禁断の果物 締まる能力
好作品事 ガバガバにする能力
庵の呼吸 咥えさせる能力
方位地震 振動の能力
喜界体操 マッサージがうまくなる能力
結婚危険日 妊娠させる能力
交際安全日 避妊させる能力
一夜の恋人 好感度を弄る能力
雨の血洪水 汁が湧き出す能力
五十九次 呑み込ませる能力
雨晴 貞操概念を逆転する能力
兎に軽く 発情の能力
普段水着 悪堕ちの能力
真実はその胸飾の中に 一番困ることを自白させる能力
極堕 屈服させる能力
兄の構成員 特定する能力
騙された真紅 本来の力が出せなくなる能力
蹴球小僧 便器にする能力
忠衛戦争 中毒にする能力
生娘の公爵 恥ずかしいことを言わせる能力
一時停止写真 恥ずかしいポーズを取らせる能力
御主人様と及 強制的にご主人様と呼ばせる能力
自信をもって 自己紹介させる能力
自分から脱ぐのか 装備を自分から外させる能力
主のいない十二月 語尾を決める能力
四方のない人 浮気しても許される能力
昇格奴隷 サディストになる能力
免罪主人 マゾヒストになる能力
癌日 性癖を目覚めさせる能力
手の込んだ自殺 テクノブレイクさせる能力
文化の極意 玩具を使いこなす能力
兎の亀甲 好きなように縛る能力
混乱狂喜 ラッキースケベをする能力
酒池の事実 泥酔させる能力
無職武生 雰囲気を作る能力
愛守貞 睡眠薬を盛る能力
菊一円字 催眠術の能力
血抜きされた骸骨 透明になる能力
半永眠 起こさない能力
遅すぎた目覚め 我にかえす能力
色あせた眼 抵抗する気をなくす能力
優秀な玉子 卵を産ませる能力
俺の子を産め 異種族でも孕ませる能力
逆らえない権力者 強制服従の能力
雪水花 乱れる能力
九十九霊 憑依する能力
決壊師 漏らさせる能力
世界踏破 ノリノリで踊らせる能力
誠の言葉 バッドエンドに導く能力
報道の自由 撮影を拒めない能力
気楽な主人公 親が交通事故でいなくなる能力
不思議の国の囚人 媚薬を作る能力
権力を持った僧侶 急所を踏む能力
零と一の境界 スイッチを入れる能力
能吏炎上 忘れられなくする能力
逆らわない精神 強迫すると従ってくれる能力
春風の逆襲 完堕ちの能力
二軍の覇王 キスが上手くなる能力
星から落ちた王子様 理想の相手を作る能力
女男雇用均等法 断面図を見る能力
猥賂 レーティングを変える能力
葬魔討 過去の体験を振り返る能力
昇竜腱 触れただけで昇天させる能力
画功処理 画像を加工するとその通りになる能力
女帝伝説 衣装だけを破壊する能力
悪魔の尻尾 敏感な所を増やす能力
血塗られた家系 近親に欲情させる能力
美少女万毛鏡 処女のままでいさせる能力
血塗られた十字軍 処女を復活させる能力
決して届かぬ理想郷 絶対領域の能力
有名3211 同人誌の能力
以上100個」」」
あ、総てスルーします。
でも無事手数は稼いでくれた。
こんな当て馬をシュウにやらせることになったら、罪悪感で胸が痛むから父さんにしか頼めなかった。そう言う意味で無事役目を果たしてくれたのだが、いくらなんでも替え歌を唄おうとするのは無いだろ。
恥を知れ。それと利用規約を読め。
まあいい。無知で恥知らずな父さんをこのまま置いていってもよかったが、流石にそれでも今のはかわいそうだったので連れて帰ってやる。
偕老同穴で移動。
シュウと、倒れて涙を流しながら泣いている父さんを掴み逃げた。
目的地はあそこしかない。
「どうでもいいが、庭に勝手に入るのは不法侵入だぜ」
「ああ」
シュウは納得してくれたようだ。
このどうしようもない事態に有効な作戦なんて一つしかない。
神薙さん本人に倒してもらおう。
「あんたが悪いんだから責任をとれ」
「前々から思っていたが、嘉神一樹。俺より性格悪いだろ」
「冗談は寝てから言え」
公正公明の嘉神君を性格悪いなんて言うなんて、どんなに性根が腐ってるんだろう。
「おい起きろ」
「ん……うわぁ! 神薙さんが4人に増えた!」
いわれてみれば。
これぞほんとの地獄絵図。
「折角だから、相打ちを希望したい」
「…………オレも頭をかそう」
苦手意識だろ? つまり冗長もできるってわけ。
「やれ……! ステータス無視しろ!」
その能力、元があの人だって父さんが自白してた。
つまり持っていていいはず。
「ついでに適当な能力100個使って倒せ!」
さっき使った能力が仇になったな。
自分で自分を苦しめろ。
「はあ」
ベシ。と効果音がなり気が付いた時には偽神薙ズが倒れていた。
い、一撃?
「あれ?」
「嘉神一樹。時雨驟雨。お前達は勘違いをしている」
「何を?」
「何を思おうが、その空想や妄想の中で俺を倒せるわけないだろ」
「いや、倒されろよ」
俺だって妄想の中でくらいになら…………????
何をどう頑張っても倒せないんだけど。
どういうことだ。
頭おかしいんじゃねえの。
「そういう仕様なんだ。この俺は」
「仕様って……」
「今はどうでもいい。そんなことよりこんな真夜中に叩き起こすなんて常識というのが足りないぜ」
げげげ、微妙な正論を…………
「正当な報復を与える権利が俺にはあると思うんだが」
「無い。帰る。じゃあね!」
そう言えば今さらになって気が付いた。
首から種を取り除けばいいじゃん。
気が付いてしまえば簡単なことだった。
やはり所詮は『論外』。超悦者で何とかなる。
今回は偽神薙さんが召喚されたという雰囲気で流された俺達のミス。
集団心理って怖いね。
シュウと父さんの種も抉り取って神薙さんに投げつけ、スタコラサッサと逃げ出した。
ただ逃げる際ちょっとだけ気になったことが。
苦手意識の種をあの人に植えつけそれぞれ別の形に変化した。
その姿を全部確認する余裕はなかったが、特徴だけはちらっと見えたのだ。
早苗のような奴と、真百合のような奴と、全く知らない白金の女。
あいつらは一体何なんだろう?
それとだがピエロの支倉クーフィスは逃げられた。
今度会ったら必ず殺す。
細胞一つ残してもらおうと思うなよ。
次回から章が終わるまで常にシリアスです。
再三言いますが、能力を作るより名前を決める方が圧倒的に大変です。