レベル9999の勇者だけど、魔王には歯が立たないので、今迄皆で貯めたお金を遣い最終手段で魔王を倒す事にした。
「来たか!勇者達」
「あのぉ、すいません。僧侶ですが、魔王さんお願いがありまして...」
「僧侶だけだと?余を愚弄するか!」
「いえ、交渉に参りました。勇者達は、少し遅れていまして、魔王さんを待たすのは悪いなと勇者達は申しておりまして」
「くくく、いつでも待ってやるぞ?」
「いえ、これを付けていただきたいです」
「何だ?」
「無線と申しまして」
「無線?」
「無線を付けて頂きますと、離れた場合でも会話が出来ます」
「くくく、余を罠に嵌める気か」
「いえ、本当に離れてても」
「よい、言い訳など、そなたらの罠に敢えて嵌まってやろうではないか、ハンデをやろう」
「罠ではないですが、これを耳に当て、こっちを口に」
「こうか?」
「魔王聞こえるか?」
「む?勇者か?」
「魔王さん、そのまま勇者とお話しが出来ます」
「罠ではないとは」
「私は目的を果たしましたので、これで失礼します」
「おい!」
「魔王、お前は強い。俺達人類では勝てないと分かった」
「くくく、そうだろう。人類は我ら魔族の家畜となるがいい。決して悪い様にはせぬぞ」
「だからパーティメンバーと話し合ったんだが、お前宇宙でも生きておれるか?」
「は?宇宙?」
「うん!」
「え?何を言って?」
「俺達、レベル9999になる迄に相当な金を貯めたんだよ。でさぁ、かなりの時間と金が掛かったが、魔王城そのものをロケットにしたから」
「え?はっ?ロケット?何を言って?」
「じゃあ、行っちゃおうか?宇宙?」
「え?え?ちょっ待っ!」
「バイバイ魔王」
「うおおおおおおおおお!!!!!!!」
「次のニュースです。今朝打ち上げられた魔王城は、予定の高度に達し、予定通り太陽への軌道に入った模様...」




