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第3話 駆け込み寺の大騒動(その5)

 控え室に戻った冬祐は、すっかり冷えた天津飯を一気に平らげるとソファで横になり、そのまま眠った。

 定睦の話を聞く前との違いは“翠の治療が無事に終わったこと”を知っただけでしかないというのに、それだけで腹が減り、眠くなった。

 冬祐にとって、翠の状態に対する不安感はそれだけ大きな精神的負荷だったのだろう。

 あるいは、冬祐から空腹や睡眠を奪っていた理由のひとつに過ぎない“翠の件”の解決が、張り詰めていたすべての糸を切るきっかけになったのかもしれない。

 とにかく、冬祐はひさしぶりに得た満腹感の中で眠りに落ちた。


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