勇者学園
そんなこんなで15歳になった僕はシェリアと一緒に、ミニシア王国にある勇者学園に入学することになった。だから今馬車で勇者学園に向かっている。あっそういえば今回の僕の名前はルディア、ルディア・バーネットという名前になった。女っぽいとたまに言われることもあるが僕はこの名前を気に入っている。そんなことを考えているといつの間にか学校に着いた。
「おーここが勇者学園ですかー」
そう言ってシェリアは目を輝かせる。でも僕は勇者には合計4回になっているので何とも思わない。ここに何回来たことか。
「ねーお兄様、ここで1番の生徒になると勇者様に慣れるんだって!」
「ヘーボクモナッテミタイナー」
勇者学園は広いので学園内に寮が付いている。勇者学園の生徒はそこで生活する。その後職員のような方に寮に案内され自分の部屋に荷物を置き僕は、少し早いが寝ることにした。
翌日僕は起きると、シェリアと共に魔力測定に向かった。
「この魔石に触れてください」
言われるがままにシェリアが魔石に触ると魔石が紫色に光った。
「紫⁉︎判定A+です!、、」
「え、A+ってそんなに凄いの!?」
そう言ってシェリアは嬉しそうにする。
「すごいも何も1000人に1人の逸材ですよ」
「えーすごーい!」
「でもお兄様はもっと凄いと思いますよ!」
シェリアは僕にすごく期待しているようだった。でもその期待とは裏腹にモブになるために僕はDくらいにしておこう。
僕が手をかざすとそこはねずみ色に光った。
「あっこれはDですね」
「えっ!お兄様がそんな弱いわけないです」
「何かの間違いですよ!」
そんなふうに言うシェリアの肩を僕は優しく触って
「帰ろう」
と一言、そしたらシェリアも何かを察したように黙って帰っていった。
そして翌日、入学式も終わり僕は教室へ来ていた。周りには30人の生徒が座っていて、前に1人先生が立っている。
まさかの先生は、僕が勇者だった時の知り合いのエルフのミリアだった。エルフは寿命が長く、その寿命は平均2000年年と言われている。だから200年以上前くらいの知り合いだが見た目はまだ子供だ。だがミリアは見た目の通り性格も子供っぽい、200年以上生きてるとは思えないほどに、、、
「はーい皆さーんではお勉強始めますよー」
そんなことを考えていると授業が始まった。そしてミリアの授業を受けていたり、いろいろしているうちに学校生活初日は終わっていた。そんなことを考えながら歩いていると、なんだか声が聞こえてくる。
「うわっやめてください!」
少し見てみると緑の髪をした美少女がお金を出せと脅迫されている。
「おいさっさと金出しやがれ」
「誰か助けて!」
そうすると少女と目が合ってしまう。
「助けて、、」
そう言って僕を見つめてくる少女。だが僕はこの展開を知っている。ここで少女を助けることによってこの後いろいろなことが起きて結局勇者になっちゃう。絶対そういう展開が待ってる。だから僕は少女をがん無視して歩いて行った。