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エマと魔法使いのレオン 〜魔力を与えられた少女〜  作者: 希羽
第四章 ヴァルディア

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92/207

92. 激突

 セドリックとルナの間に、静かながらも重々しい緊張が広がっていた。闘技場を囲む観客たちは言葉を失い、息を殺して見守っている。


「これが最後だな」


 セドリックが剣を掲げると、その刃が雷光に包まれた。


「どれほどの力か、見せてもらおう――ルナ」


 ルナは一言も返さず、ただ指先をゆっくりと掲げた。その動きだけで空気が揺らぎ、周囲の魔力が渦を巻く。


「ならば行く!」


 セドリックが地を蹴り、一瞬でルナとの距離を詰めた。


「エレクトロ・ブレード!」


 剣に宿る雷の力がほとばしり、稲妻のごとくルナに突き刺さる。


 しかし――。


「……」


 ルナは微動だにせず、右手を軽くかざすだけだった。透明な魔法障壁が稲妻の軌跡を受け止め、その衝撃が弾け飛ぶ。


「やはり、ただの防御ではないな……!」


 セドリックはすぐに間合いを取り直し、続けざまに魔法の剣撃を繰り出す。


「フロスト・テンペスト!」


 氷の嵐が剣から噴き出し、場内を凍てつかせる冷気が襲いかかる。


「消えろ」


 ルナが低く囁くと、空気中の魔力が収束し――。


「フラマ・エヴァノ!」


 凄まじい熱の爆発が冷気を一瞬で蒸発させた。氷と炎の激突が生む衝撃波が観客席にまで達し、人々の悲鳴が響く。


「……これは!」


 ジャックが興奮した声を上げる。


「ルナ選手、完全にセドリック選手の攻撃を圧倒しています! いったい彼女の本当の力はどこまで――!?」


 セドリックは息を整えながら、再び剣を握り直した。


「これが……限界ではないだろう?」


 すると、ルナが口を開いた。


「これでどうかしら?」


 その言葉に応じるように、彼女の背後に巨大な魔法陣が浮かび上がる。


 セドリックの瞳がわずかに揺れた。


「来い、ルナ」


 彼らの激突は、これまでの戦いを超える――。

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