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エマと魔法使いのレオン 〜魔力を与えられた少女〜  作者: 希羽
第四章 ヴァルディア

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89/207

89. 猛者

 ついに熱気渦巻くヴァルディア・コロシアムで、決勝戦の幕が上がった。開始の合図が響き渡ると、場内は一斉に動き出した。20名の猛者たちが円形の闘技場に立ち並び、広大なフィールドのあちこちで火花を散らす。


 中央に立つルナ――女性の姿を取ったルイ――は、鋭い瞳で戦況を見極めながら冷静に息を整えていた。


「うおおおおっ!」


 ある選手が叫び声とともに炎の槍を放つ。標的は近くにいたセドリックだった。


「……無駄だ」


 セドリックは身じろぎもせずに剣を振るう。剣から放たれた青白い雷光が槍を粉々に砕き、炎を操った男を容赦なく吹き飛ばした。


 一方、リチャードとカルロス――魔法連盟の精鋭コンビ――はすでに背中合わせの陣形を取っていた。


「行くぞ、カルロス!」

「はい! アース・ストライク!」


 カルロスが地面を踏みつけると、巨大な石の槍が地面から突き上がり、近づく選手三人を吹き飛ばす。


 リチャードは空を切るように杖を振り下ろした。


「フレイム・カスケード!」


 業火の波が広がり、数名の選手がその猛火に飲み込まれて悲鳴を上げた。


 一方、ルナはまだ一歩も動かない。彼女の周囲には無数の魔力弾が飛び交うが、軽く手を動かすだけで、それらすべてを弾き返していた。彼女の周囲には透明な魔法障壁が幾重にも張られ、敵の攻撃は一切届かない。


「何だこの防御……」


 一人の魔法使いが驚愕した表情を浮かべた瞬間、背後からシルヴァの剣が一閃し、彼を空中へと突き飛ばした。


 他の選手たちが次々と戦場から消え、ようやく真の戦いが始まる。


 誰よりも先に動いたのはダリウスだった。彼の手には黒いオーラを纏った短剣が握られている。


「シャドウ・スパイク!」


 彼の声とともに、漆黒の槍が地面から無数に噴き出し、周囲の選手たちを襲った。


「この程度……!」


 リアナが素早く反応する。


「ルクス・バニッシュ!」


 彼女の杖先から放たれた純白の光が、すべての影の槍を掻き消した。その見事な魔法に観客がどよめく。


 一陣の風とともにシルヴァがリアナへと突進した。リアナは素早く防御の呪文を唱えるが、シルヴァの剣が放つ雷撃が彼女のバリアを粉砕する。


「しまった――」

「雷鳴剣!」


 シルヴァの一撃が直撃し、リアナはその場に膝をつき倒れた。光が彼女の体を包み、脱落が告げられる。


 一方、リチャードとカルロスはアランを倒し、彼を吹き飛ばす。しかし、勝利の安堵も束の間、セドリックの猛攻がカルロスを襲う。


「はぁっ!」


 セドリックの剣が閃き、雷と氷の魔力が炸裂する。


「ぐあっ――!」


 カルロスが吹き飛ばされ、地面に叩きつけられる。その姿に脱落を告げる光が灯った。


 セドリック、ルナ、ダリウス、リチャード、シルヴァ。 最後に残った五人が、互いに睨み合いながら、それぞれの魔力を高めていく。


 次の一手が、試合の流れを大きく変える――。

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