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エマと魔法使いのレオン 〜魔力を与えられた少女〜  作者: 希羽
第四章 ヴァルディア

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88/207

88. 決勝戦

 決勝戦の日がついにやってきた。ルイはいつものように魔法で女性の姿、ルナとしてエマと一緒にコロシアムへ向かっていた。道中、ルナに向けて観客たちから応援の声が飛び交う。


「ルナ、頑張れ!」

「絶対に優勝してくれ!」


 そんな声がエマの耳にも届いたが、ルナはそのどれもを無視して、冷静な表情を崩さなかった。


「決勝戦では何が起こるかわからない。油断するな」


 ルナはエマに言い聞かせるように言った。エマはルナの言葉をしっかりと胸に刻み、少し緊張した面持ちで頷いた。


 コロシアムに到着すると、ルナは選手控室へと向かい、エマは観客席へと向かった。エマは心の中で、これからの試合に一抹の不安と興奮を感じていた。


 しばらくして、試合の準備が整い、実況が始まった。観客席がどよめき、緊張感が一気に高まる。


「それでは、いよいよ決勝戦の選手入場です!」


 実況の声が響き、観客たちの期待に満ちた視線が集まる。


「Aブロックからは、ヴァルディアの英雄セドリック!」


 実況が叫ぶと、セドリックが威風堂々と登場。彼の凛々しい姿に会場が沸き上がる。


「Bブロックからは、過去の大会でも活躍した実力者、アラン! Cブロックからは、魔法連盟の一員、カルロス! Dブロックからは、期待の新人、ダリウス!」


 「ダリウス?」エマは驚いた。ダリウスは反乱軍の一員だと聞いていたが、まさか大会に出場しているとは。


「Eブロックからは、魔法連盟の強力な戦士、リチャード! Fブロックからは、絶世の美女ルナ!」


 ルナが登場すると、観客から大きな歓声が湧き上がる。彼女はその美しさだけでなく、圧倒的な実力を持っているという噂が広まっている。


「Gブロックからは、若干18歳、学生のリアナ!」


 エマは驚いた。アルカナ魔法学校アーク・カレッジ所属のリアナも出場していたのだ。


「そして、Hブロックからは、ファルディオン家に仕える戦士、シルヴァ!」


 続いて、強者が次々と紹介される。観客の声援が途切れることなく続く。


 実況が続ける中、エマはその一人ひとりに目を凝らしていった。選手たちはどれも強力で、試合の行方に不安を感じた。


「リアナも出場してるなんて……どうなるんだろう……」


 エマは心の中で不安と興奮が交錯するのを感じていた。


 そして、ついに、試合がスタートする。


「さあ、いよいよ試合開始です! 予想を超える激戦が繰り広げられること間違いなし! 選手たちの戦い、今始まります!」


 試合が開始され、場内は熱気に包まれ、エマはその目でルナの戦いを見守り始めた。

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