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エマと魔法使いのレオン 〜魔力を与えられた少女〜  作者: 希羽
第三章 グレイシャルム

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62/207

62. 雪

 翌朝、エマがベッドで目を覚ますと、外はまだ薄暗く、静かな朝の空気が部屋に流れ込んでいた。


 横でルイはぐっすり眠っているが、その寝顔にはどこか哀しげな表情が浮かんでいて、エマは思わず目を細めた。首にかかっているソルヴィールが淡い光を放ち、眠っているルイの姿が一層神秘的に見える。


 エマはふと、彼が背負っている重い責任や苦悩を感じ取り、その頭をそっと撫でた。


「ルイ……」


 彼を見守るこの不安な気持ちが、どうしても胸に引っかかる。けれど、エマはその気持ちを抑えて、起き上がり支度を始めた。気づかれないように、静かに身支度を整えていく。


 しばらくして、ルイも目を覚ました。いつものように優しく、そして頼もしい笑顔を見せてくれるけれど、エマはその顔にどこか複雑な感情が隠れているのを感じた。


 ルイも身支度を済ませ、エマはクローキャットのクロをインフィナイトの箱へ入れ、出発の準備を整えた。


「寒い地域に行くから、クロちゃんはしばらくここでゆっくりしててね」


 そして、ルイとエマは、エマがゴンちゃんと出会った場所へと向かった。


 目的地に到着すると、エマはゴンちゃんを元の大きさに戻し、二人はその背中に乗ることにした。ルイはエマを後ろからしっかり抱きしめ、「絶対に落ちるなよ」と優しく言った。


 そして、ゴンちゃんはそのまま北を目指して飛び始めた。


 しばらくすると、空気が冷たくなり始め、ルイはエマに魔法をかけた。エマはすぐに温かさを感じ、「ありがとう、ルイ」と微笑む。


 雪が降り始め、風景は徐々に白く染まっていく。


「かなり北まで来たな。この辺りの都市で一度降ろしてもらおう」


 ゴンちゃんはルイの指示通り、大きな翼を広げて空を舞いながら、雪で覆われた街の上に降り立った。そこはグレイシャルムへ向かう入り口の町だった。

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