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エマと魔法使いのレオン 〜魔力を与えられた少女〜  作者: 希羽
第二章 マーレディア・アカデミー

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45. アレクサンドラ・ヴァレンス

 エマがマーレディア・アカデミーへ留学している間、アルカナ魔法学校には魔法連盟のトップ、アレクサンドラ・ヴァレンスが訪れていた。


 アルカナ・ユニオンの広大な講堂は、学生たちのざわめきと興奮に満ちていた。壇上には、魔法連盟トップであるアレクサンドラ・ヴァレンスが立っている。背筋をピンと伸ばしたその姿は威厳に満ちており、彼女が発するオーラは一瞬で会場を静まり返らせた。


「ようこそ、アレクサンドラ・ヴァレンス様!」


 司会者の言葉とともに、学生たちの拍手が講堂を埋め尽くした。アレクサンドラは静かに手を挙げて応え、穏やかながらも力強い声で話し始めた。


「アルカナ魔法学校の皆さん、今日こうして皆さんに直接お会いできることを大変光栄に思います。私は魔法連盟のアレクサンドラ・ヴァレンスです。本日は非常に重要な話をするためにここに参りました」


 彼女の言葉が講堂中に響き渡る。学生たちは息を呑み、次の言葉を待った。


「約10年前、魔法界に現れた闇の魔法使いたちをご存じの方も多いでしょう。彼らは古代魔法を追い求め、強い魔法使いを次々に襲い、力を奪っています」


 アレクサンドラの表情は険しくなり、彼女の声には警戒の色が滲んでいた。


「皆さんもご存じの通り、古代魔法には火の古代魔法を呼び起こす『フレア・ソルヴィール』や水の古代魔法を呼び起こす『アクア・ソルヴィール』など、全11個の古代魔法具が存在し、それぞれが強大な力を持っています。しかし、その中でも最も強力で危険な力を秘めたもの、それが『レクス・ソルヴィール』です」


 会場が再びざわつく。レクス・ソルヴィールという名前が学生たちの間で囁かれた。


「レクス・ソルヴィールは、古代魔法の力を自在に呼び起こすことができるネックレスです。その力は、使い方を誤れば魔法界そのものを破壊しかねません。そして、数年前――魂の古代魔法を呼び起こすことのできるエターナ・ソルヴィールが、闇の魔法使いたちの手に渡ったという噂が立ちました」


 アレクサンドラの声は一段と低くなり、会場の緊張感が高まった。


「その噂が真実であるかどうか、未だ確証は得られていません。しかし、魔法界はこれまで以上に危険な状態にあると考えなければなりません」


 彼女は学生たち一人ひとりを見渡すように視線を動かしながら続けた。


「だからこそ、皆さんのような優秀な学生たちの力が必要です。アルカナ魔法学校は魔法界で最も優れた魔法使いを輩出する場です。そこで私たちは決断しました。魔法連盟のメンバーが、これから定期的にこの学校で特別授業を行います」


 学生たちの間に再びざわめきが起こる。アレクサンドラはそれを制するように手を挙げ、力強い言葉で締めくくった。


「この授業は、皆さんの魔法の腕前を磨くだけでなく、今後の魔法界の平和を守るための重要な一歩となるでしょう。どうか、自分の限界を恐れず、新たな挑戦に挑んでください」


 拍手が鳴り響き、学生たちは目の前のこの女性が放つ重厚な存在感に圧倒されていた。彼女の言葉はただの警告ではなく、未来への挑戦だった。


 壇上を降りるアレクサンドラに、学生たちの目には尊敬と決意の光が宿っていた。彼女の背中を見つめながら、多くの学生たちはこれから始まる新たな授業に胸を躍らせた。

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