28. 学校生活
一連の事件からしばらくして、エマはアルカナ魔法学校の中でも一目置かれる存在となっていた。初めての人間の学生ということで注目を浴びつつも、その努力と明るい性格からルミナス・カレッジでは自然と人気者となり、学校生活を存分に楽しんでいた。
そんなある日、エマがいつも通りカレッジのダイニングホールの扉を開けると、突然大きな破裂音が響いた。
「エマ、13歳の誕生日おめでとう!」
「おめでとう!」
目の前には、ソフィアやフィンをはじめ、ルミナス・カレッジの学生たちが勢ぞろいしていた。壁には「HAPPY BIRTHDAY EMMA」と書かれた魔法のバナーが浮かび上がり、テーブルには色とりどりのケーキや料理が並べられている。
「えっ、何これ……」
驚きで呆然とするエマに、ソフィアが笑顔で駆け寄る。
「誕生日おめでとう! エマ!」
「私、誕生日のこと、誰にも話してないのに……」
「ルイくんが教えてくれたんだよ。だって、誕生日を一人で過ごすなんて寂しいでしょ?」
エマは思わず目頭が熱くなり、涙ぐみながら笑顔を浮かべた。
「嬉しい……! みんな、本当にありがとう!」
フィンがテーブルから小さな箱を手に取り、エマに差し出す。
「これ、みんなで用意した誕生日プレゼント。開けてみて!」
エマは丁寧に包装を剥がし、箱の中身を確認した。そこには、透明なガラス瓶が入っている。瓶の中にはきらきらと光る粉末が詰まっていた。
「これは……?」
「シールドパウダーだよ」フィンが得意げに言った。
「ローブに振りかけると、魔法の盾みたいに頑丈になるんだ。エマがまた危ない目に遭ったら大変だからさ、これで少しでも守れるようにって!」
エマはその言葉を聞いて、瓶を胸に抱きしめた。
「こんなに高価なものを……。本当に嬉しい。ありがとう!」
ソフィアがエマの背中を優しく叩きながら笑う。
「エマは私たちの大切な友達だからね!」
エマは仲間たちの温かさに包まれ、改めてこの学校で得た絆の大切さを感じた。賑やかな笑い声が響き渡る中、彼女の心には、新たな決意が生まれていた。
「私も、みんなのためにもっと強くなりたい。この学校で、もっと成長してみせる!」
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第一章はここで完結ですが、第二章も頑張りますのでどうぞよろしくお願いいたします!




