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103. 闇

 エマはクロを連れて買い物を済ませ、アルカナ魔法学校内の広大なキャンパスを歩いていた。


 周囲には他の学生たちが賑やかに会話を交わしており、久しぶりに少し穏やかで安心した気持ちになれた。


 しかし、アーク・カレッジに戻る途中、突然、エマの視界が急に暗くなった。まるで何かが一気に彼女の周囲を覆い隠すように、全てが黒く染まっていく。


 驚きとともに体が軽く宙に浮くような感覚に包まれ、次の瞬間、何も見えなくなった。


「え……?」


 エマは混乱し、必死に目を開けようとするが、周囲には何も見えない。音も消え、ただ不安な沈黙が彼女を包み込む。


 足元がふらつき、体の感覚も薄れていくように感じた。


「クロ……?」


 声を出してみるが、返事はない。ただ、漠然とした闇だけが広がり、足元の感覚がますます遠くなる。


 その間、エマの意識は次第に遠のいていき、心臓の鼓動が静かに響くだけになった。やがて、すべてが途絶えたように感じ、何もかもが闇に飲み込まれていった。

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