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94、ラジオから聴こえる声~ホラー・コメディ~
まさかのJっ!
「はあはあはあはあ、うっ!」
(はーすっきりしたあ!今日も素敵なひとときオ〇ニーライフを満喫しました)
俺は、愛用のスマホに襟を正し礼をする。
(これなら365日イケそうだな)
前人未踏の365人斬りの野望に、心を躍せれる。
こいつがあれば間違いない。
イタしたトイレットテッシュをカピカピなる前にトイレに流し、俺は悠然と布団に入り、深夜のラジオをつけた。
大好きな芸人がパーソナリティを務めるラジオ番組、ごろり寝転び聴くリラックスタイム・・・。
しかし、ラジオから流れてきたのは・・・。
「はあはあはあはあ、うっ!」
(ん?)
「あふう、あふぃー!この娘いいっ!」
(おい、おい)
俺の背中に冷たいものが走る。
それは、俺がイタした瞬間の魂の声。
こんな声、深夜に流しちゃって・・・。
「いいんです!」
Jさんっ!
「くう~!」
彼がウィンクしサムアップする姿が脳内に浮かんだ。
「よくねぇよ・・・よくないよ」
俺は呟いた。
よくないねぇ。