表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
92/126

92、世紀の一戦~アクション、コメディ~

 どうした、どうした。


「只今よりIWGPEヘビー級統一王座決定戦を開催します。青コーナより挑戦者怒れる永久機関ストイコロビッチ選手の入場です」

 ストイコロビッチは巨体を揺らしリングへとあがる。

「赤コーナー、現統一ヘビー級王者、萌える推魂(おしこん)アンクノウン竜二選手、颯爽と登場です」

 萌竜はセー〇ームーンタオルを首に巻き、延髄をタオルでこする。

「しゃっ、しゃっ」

 カーン!

「さあ、試合開始です。両者、くんずほぐれつ入り乱れ、まずは力比べだ!ストイコロ選手、片手でリンゴを持てる握力で、萌竜選手を追い込む~おっと竜選手ブリッジで耐える耐える~」 

「萌っ!」

「しゃす!」

「おっとお!ストイコロ選手、萌竜選手を力技でマットに叩きつけると、トップロープにのぼったあ!早くもVサインのだいじょうVっ!でるかっ!必殺技!全体重をのせたW

ジャンピングニーバット通称UMA斬りっ!やるかやらないでか、のるかそるかの大勝負にでた~!」

 会場に萌竜コールが沸き起こる。

「もえりゆ!もえりゆ!」

「巨漢が宙を舞った~王者危うしっ!」

「しゃあ!」

「おっと萌える推魂、得意の狸寝入り、ここぞとばかりにコロコロ転がり、回避っ!それ即ちストイコロ選手の膝が逝った~!のたうちまわるセイウチトド。ここで~ゆっくり王者が立ちあがったぞ!顎をしゃくってのドヤ顔、これが王者の貫禄~!」

「いくでし!」

「萌竜が高々と右拳を挙げた。巨漢選手のカーリーヘアを掴み、立ち上がらせる。でるか、でるかっ!決めに来たぞっ!これが王者のモエスタンラリアット!手の平に押しのムーンのブロマイドを持ち、断腸の思いで、その一撃を相手の喉元に放つ。実にハイリスクハイリターンの必殺技っ!決まった!決まったぞ!ストイコロ選手ダウン~っ!おおっとお!どうした王者が膝をついた。どうした号泣してるぞっ!こっこれは!」

「オデのせいらむんがっ!」

「ブロマイドブロウクン~!そして王者のハートもブロウクン・・・おっとお、ここで時間となってしまいました。来週の30プロレちゅでまた会いましょう」




 なんだ、なんだ(笑)。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ