92、世紀の一戦~アクション、コメディ~
どうした、どうした。
「只今よりIWGPEヘビー級統一王座決定戦を開催します。青コーナより挑戦者怒れる永久機関ストイコロビッチ選手の入場です」
ストイコロビッチは巨体を揺らしリングへとあがる。
「赤コーナー、現統一ヘビー級王者、萌える推魂アンクノウン竜二選手、颯爽と登場です」
萌竜はセー〇ームーンタオルを首に巻き、延髄をタオルでこする。
「しゃっ、しゃっ」
カーン!
「さあ、試合開始です。両者、くんずほぐれつ入り乱れ、まずは力比べだ!ストイコロ選手、片手でリンゴを持てる握力で、萌竜選手を追い込む~おっと竜選手ブリッジで耐える耐える~」
「萌っ!」
「しゃす!」
「おっとお!ストイコロ選手、萌竜選手を力技でマットに叩きつけると、トップロープにのぼったあ!早くもVサインのだいじょうVっ!でるかっ!必殺技!全体重をのせたW
ジャンピングニーバット通称UMA斬りっ!やるかやらないでか、のるかそるかの大勝負にでた~!」
会場に萌竜コールが沸き起こる。
「もえりゆ!もえりゆ!」
「巨漢が宙を舞った~王者危うしっ!」
「しゃあ!」
「おっと萌える推魂、得意の狸寝入り、ここぞとばかりにコロコロ転がり、回避っ!それ即ちストイコロ選手の膝が逝った~!のたうちまわるセイウチトド。ここで~ゆっくり王者が立ちあがったぞ!顎をしゃくってのドヤ顔、これが王者の貫禄~!」
「いくでし!」
「萌竜が高々と右拳を挙げた。巨漢選手のカーリーヘアを掴み、立ち上がらせる。でるか、でるかっ!決めに来たぞっ!これが王者のモエスタンラリアット!手の平に押しのムーンのブロマイドを持ち、断腸の思いで、その一撃を相手の喉元に放つ。実にハイリスクハイリターンの必殺技っ!決まった!決まったぞ!ストイコロ選手ダウン~っ!おおっとお!どうした王者が膝をついた。どうした号泣してるぞっ!こっこれは!」
「オデのせいらむんがっ!」
「ブロマイドブロウクン~!そして王者のハートもブロウクン・・・おっとお、ここで時間となってしまいました。来週の30プロレちゅでまた会いましょう」
なんだ、なんだ(笑)。