表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
88/126

88、天の川に思いを馳せて~妄想~

 これって・・・。


 台風一過、夜空にはミルキーウェイが煌めく。

 年に一度、織姫と彦星が出合える日。

 逢瀬。

 いそいそと、織姫はおめかしに忙しい。

 彦星は早々に天の川の渡瀬から、空舟をだし、竹の竿を用い愛おしい人へ逢いに行く。

 一刻も早く会って、あんなことやこんなことをしたい。

 溜まって何かが溜まって仕方ないのだ。

 一年溜めこんだこの思い放出せねば。

 彦星の竿持つ手に力がこもる。

「織姫ちゃんの為なら、エンヤコラ~」

 激流の流れ星群もなんのその、彼はあっという間に織姫側の対岸へと辿り着いた。

「ひめ~、織姫やーい!」

 彦星は愛する人の名を呼ぶ。

「ちょ、ちょ、ちょ待って~よ!」

 織姫のつれない返事。

「彦星(俺)、もう我慢できましぇーん!」

「織姫が、まだ待ってて言っているでしようが!」

「あ」

「どうしたの?」

「汁が先・・・」

「何の?」

「言えない。言えないよ」

「あと5分ね」

「う、うん・・・がんばる・・・あ・あ・・ああ~」

 彦星は股間を見た後、夜空を見上げます。

「いい星空だ」

 賢者の時間のち、彦星きゅっと顔が引き締まります。そう、男はプラトニックだ。

「おまたせ~」

 息を切らせ駆け寄る織姫に、

「全然、待ってないよ」

 清々しくも憂いを帯びた表情をみせる彦星。

 今日は七夕、すべての人の思いを込めて。


 なんか、こうなっちゃうんだよなあ(笑)。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ