№42 朝のひととき~コメディ~
朝の目覚めだ。
朝のモーニングコーヒー。
香り立つ湯気に心が癒される。
陽の光が、窓から差し込み、清々しい気持ちになる。
トースターから食パンの焼ける、良き匂いが部屋にたちこめる。
目玉焼きは、ベーコンとともに。
朝刊を読みつつ、カップを持ち、鼻に近づけ匂いを確かめる。
間違いない。
コーヒーをひと啜り、やはりうまい。
違いの分かる男のネス〇フェ・GOLD BLEND。
私はそういった気分を堪能したあと、コーヒーカップに砂糖をスプーン二杯、牛乳を少々、スプーンでまじぇまじぇ。
焼きあがったパンの耳をおもむろに外すと、コーヒーの中へディップ、まじぇ、まじぇ。
耳が水分をしっかり吸い込むまで、まじぇ、まじぇ。
ぱくり、うまし!
続いて、目玉焼きに醤油をたっぷり、それから黄身も白身もぐちゃぐちゃにしたら、白い食パンの真ん中だけ食べて、そこから舌をチロチロだすという遊びを少々。
かの遊戯に満足したら、パンを指で切りわけ、黄身の海にダイブ、一滴も残さずパンに沁み込ませる。
ぱくり、グッド・テイスト。
残りのべーコンをフォークで何枚も突き刺し、贅沢食べ、そして甘いコーヒーをピロピロ飲み・・・ほうと一息。
ぼんやり、まどろむひと時。
「俺って・・・大人だな」
・・・どこが。
モーニング・モーニング。