№34 学校の七不思議~ホラー~
怖いね~。
一、夜中に一段増える屋上への階段
物知りおじいさんは言った。
「それはね~おじいさんが、夜中段ボールでつくった怪談を追加しているんだ」
「なんで?」
「なんでだろうね」
二、夜鳴り続ける音楽室のピアノ
物知りおじいさんは言った。
「それはね~おじいさんが、ピアノレッスンをしているからだよ」
「なんで?」
「おじさん、こう見えてもピアノ上手いんだよ」
三、動く理科室の人体模型
物知りおじいさんは言った。
「それはね~、おじいさんが中に入って動かしているんだよ」
「なんで?」
「おじさん、実はアグレッシブなんだ」
四、トイレの花子さん
物知りおじいさんは言った。
「それはね~ワシの娘じゃ」
「本当?」
「さて、本当かのう」
五、動く教室の机と椅子
物知りおじいさんは言った。
「それはね~たまには、机や椅子も遊びたいんじゃ、ないのかのう」
「本当?」
「ワシはそう思うがのう」
六、校庭で迫る時速100キロのテケテケ
物知りおじいさんは言った。
「それはね~校庭に入り込んだ猪と間違えたんじゃないのかのう」
「本当?」
「そう言っておく方がいいこともあるでよ」
七、桜の木の下には・・・。
物知りおじいさんは黙っている。
「どうしたの?」
「・・・・・・それは・・・」
おじいさんは忽然と消えた。
おじいさんは・・・。