№29 ゾンビランドinセイブ~SF(パニック)~
まさかの続編。
「なんで、ジョニーは死なないんだ!」
俺は狂犬から必死に逃げまどう。奴には何度も銃弾を撃ち込んだのに・・・何故だ!
奴は不死身なのか・・・え、まさか続きだって、そのまさかだ、俺だって悪夢を見ているようだぜ。
俺は荒野から、寂れた街へと戻り、建物に身を隠しながらヤツが去るのを待った。
バーのカウンターに隠れ、俺は銃弾を弾倉にこめる。
「ぐへへ、見づげだあ~!」
まさか、眼前に狂犬が・・・。
(・・・終わった)
俺は人生の最期を確信した。
「まだよ!脳を狙って」
女の声がした。
俺はその声に従い、間一髪ヤツの攻撃をかわし、銃口をヤツの脳天へと定める。
「アディオス!」
引き金を引き、ジョニーの額を撃ち抜いた。
「・・・」
ヤツの動きが止まる。
「やった!」
「・・・・・・脳みそ~!」
「なんですと!」
俺は女の声がした方を振り返る。
丸い眼鏡をかけた女は、本をペラペラとめくっている。
「えっとお、ゾンビの倒し方はっと・・・頭吹き飛ばしてしてもダメなバヤイと・・・」
「うぉい、女、どういうことだっ!」
「私はミレイ、未来から来たゾンビハンター(なんちゃって)、ジョニー、今度は銀の弾丸で、彼の心臓を撃ち抜くの!」
「そんな都合よく、銀の弾なんて・・・あった!」
俺は御守り代わりに首にぶらさげていた銀の銃弾のネックレスを引きちぎり、弾倉に装填した。
ズキューン!
今度こそ・・・。
・・・・・・。
・・・・・・。
・・・・・・。
「あばばばばっ~!」
狂犬ビルは今日も元気です。
「女・・・どうにかしろ」
ん。
んんん?
「あばばばばっ!あたじミレイはゾンビハンターじゃなぐ、ゾンビでじだあ!」
「アッチョンブリケ!」
「あばばばばっ~!」
「あばばばばっ~!」
「あばばばばっ~!」
「あばばばばっ~!」
「あばばばばっ~!」
あちこちから奇声があがりはじめる。
どうやら、俺は・・・囲まれたらしい・・・ん、そうだ、俺はっ!
マイコー・ジャ〇ソンだった!
行くぜっ!ス〇ラー!
わははははははっ!
からのスリラーっ。