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№27 朝食中に中二病を発病する~コメディ~
中二病。
俺の名は漆黒のトリガー、ケンタウリス(健太)。
長き永遠の眠りから覚め、かの地に降臨せし、我、復活す。
「健太っ!遅刻するよっ!早く朝飯食べなさいっ!」
母という名の皮をかぶった鬼・・・ゴッドマザー・ギガンテスのソウルスチール言の葉に、我は侮蔑の一瞥をおくる。
「我に従え!」
「早よ、食べ!」
我の慈悲の声をかき消す、セカンド・インパクト・ボイス、もう一刻の猶予もない。
我は二対の剣を持つ、それは小太刀にも似た魔法の杖、ユニコーンの角、目の前に広がるは謝肉祭の豪奢な供物。
「いつものみそ汁とたまご焼きだよ」
「・・・・・・」
ゴッドマザーの戯言に、耳を貸すな傾けるな、我は漆黒を纏う闇の王者也。
「ルーデル・マトワリータ・デル・デル・ラソ・バルス(※かれが作った謎の呪文、要約するといただきます)」
我の第三の瞳が現れる。
「漆黒ノ刻、演舞、輪舞、散華」
漆黒の王がすべてを食らう時、世界は、はじまりのおわりを迎えるのだ。
「・・・遅刻するよ!」
「ふあい!」
俺の紅蓮のペンが、とどまることを知らない(笑)。