№23 今後のショート・ショートとおまけ~その他~
ショート・ショート再開です。
これにて、一通りのジャンルはチャレンジしましたかね。
今後は自由度を高めて、出来るだけジャンルの偏りがないように短編を書いていきたいと思います。
とはいえ、振り返るとかなり、小手先となんちゃってな拙作がありました。
まあ、単品書ききったら勝ちなとこありますよね(汗)。
モノマネもやったもん勝ちみたいなところあるでしょ・・・例えが違うか(笑)。
せっかくショート・ショートを挑戦していますので、出来る限り、ああそうね、まあ納得と思われるような拙作にしたいと考えています。
では、文字数少ないので、その他らしいのをぶっこんでみます。
「ふぅあふぃぃぃ」
ひろしの熱い息遣いが暗闇の中聞える。
その声は劣情にも似た声、いやそのものだ。
男がケダモノになる・・・まさに瞬間。
闇に煌々と長方形の灯りが浮かぶ。
「あふぃぃ!」
男の吐息が闇に溶け、充血した視線は光りに釘付けとなる。
「ちょっと!」
男の愉悦の刻を打ち砕く無慈悲な声。
「ふぁい!」
「なにシ〇ってんのよ」
妻あかりの声が、膨張していたひろしの興奮と高まりをフリージングさせた。
そっと部屋を出て、ベランダへ。
極寒の夜空に煙草の煙が消える。
「はあ」
ひろしの溜息も空へと消えた。
「トイレですればよかった」
それは痛恨悔恨の呟き。
男の背中が泣いていた。
なんだかなあ。