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頼み事1

僕は同様を誤魔化すためにカップに口をつけた。

緊張のし過ぎか、紅茶の味を感じなかった。


「まあ、その話は後でするよ。本当の理由は君に助手としてバイトして欲しいんだ」

彼女はあっけらかんとして言い始めた。




会社の株運営とコンサル業をやっているらしい。

メールと電話だけでは不自由なことが多いとの事だった。


「なんで僕なんですか?」

「私が出会った人間の中でまともだからだよ、安藤綾人くん」


「なんで僕の名前を知っているんですか?」

「君たちのサークルのSNS些か個人情報の観点がゆるいのではないか?」

「はあ?えすえぬ…えす!?」

僕は驚きで口に含んだ紅茶を吹き出しかけた。


「知らなかったのか。あー、でもこの常に真ん中にいる女が主導権を握っているのか。あんまり面白くないな」

そう言って彼女はテーブルを軽く蹴った。



ただ、バイトの件は了承するしか無かった。

こんな田舎で、時給は破格の1時間1100円と聞き耳を疑った。


「基本的に市街の顧客への対応と私のパシリを頼みたい」

「お手伝いさんとかいないんですか?」

「お手伝いさんなんて呼んだ日には、毒盛られて死にかけるんだよ」


僕は、毒を盛られるなんて単語を普通の会話で聞くとはこの時まで思わなかった。




「初の仕事は私のことをエリサと呼び捨てにして、敬語をなくすことだ」

「雇用主を呼び捨ては気が引けます」


「私は17歳だよ。飛び級して大卒だが、日本の高校3年生の年齢だから問題ないよ」

飛び級して大卒なら僕より目上なのでは、と思ったが飲み込んだ。


「分かったよ。エリサ、よろしくね」

「綾人、よろしく」

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