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デビル・タン

シモン国家療法所の正式な診療時間は平日の午前九時-正午と午後二時-五時である。急患は時間外でも診療するので、普段の診療時間は控えめにした方が良いというレオンのアドバイスだ。


今日の受付はサンだ。サンがドアを開けると既に多くの患者が待っていて、どっと中に入って来る。圧倒的に男性が多い。怪我をした人が多そうだ。


受付には二枚の紙があって、それぞれリオとレオンの名前が書いてある。診療を受けたい医師の紙に自分の名前を書いて順番を待つ。基本、早い者勝ちだが、急患は優先すると入り口にも受付にも張り紙がしてある。


リオの方の用紙に名前を書く人が多い。


(ビックリ・・・開所式の様子だと私にかかりたい患者はいなさそうだったのに・・・みんな若い男の人みたいだけど喧嘩でもあったのかしら?)


リオが受付の様子を観察していると、レオンがものすごい形相で現れて待合室で待つ男性たちを睨みつけた。


「自分で自分に傷をつけたものは立ち上がれ!」と叫ぶ。


(あれ、レオン様、今、魔法かけた?)


すると淡い光が待合室を照らし、そこに居た大多数の若者がバッと立ち上がった。


「手間を掛けさせるな。お前たちは患者じゃない。帰れ!今度やったら公爵に報告するからな!」


レオンが怒鳴りつけると若者たちは慌てて我先にと逃げ出した。結局残ったのは数人の男性と女性で、全員レオンの用紙に名前を書いた患者だった。


レオンの機嫌は最高潮に悪い。


「若い男どもは皆、リオ目当てだ。リオに手当してもらおうとして、自分で自分に傷をつけてきたんだ。バカが。」


イライラとレオンが呟く。リオは「そっか・・」と気持ちが暗くなった。


レオンから、リオは女性と子供の診療を担当したらどうかと提案された。自分もその方がやり易い。それで入口と受付のところにその旨を記載した張り紙をした。


その後、何人か若い男性が入口のところでその張り紙を見て帰っていった。


その日、リオの患者は一人も来なかった。


**


レオンは申し訳なさそうに「患者を回そうか?」と聞いてくれたけど、断った。患者はやっぱり診て欲しい先生に診療して欲しいのよ。


リオは手持ち無沙汰だったので、一日調剤室で薬草を煎じる作業をしていた。


受付の奥には患者のカルテを入れる大きな棚があり、その隣に広めの調剤室を作った。ちょっと休憩できるようにテーブルとイスだけでなく、ソファも置いてある。調剤室には扉が三つ付いている。一つは受付に、二つ目は奥の診療室に、三つ目はマルセルと影二人の居室スペースに続いている。この建物は隠し扉や秘密の隠れ場所があり、忍者屋敷みたいな作りになっている。


サンも受付作業が無い時は調薬を手伝ってくれた。サンの隣でゴリゴリと薬草を潰しながら、初めて影二人と会った時のことを思い出していた。



***********



それはまだ王宮で居候していた時のことだ。リュシアンに影の二人が専属で付くのなら会ってみたいとお願いした。リュシアンはちょっと考え込んでいたけど、二人に聞いてみると約束してくれた。


二人はリオとレオンにだけなら会っても良いと言ったらしい。


約束の日、リオとレオンは部屋で二人が来るのを待っていた。何となく落ち着かなくてウロウロとお茶やお菓子の準備をしているとトントンという軽いノックの音がした。


レオンは私にソファに座るように合図しながら、扉を開ける。するとそこには上品で小柄な老婦人と付き添いの若い女性が立っていた。


リオは目を丸くするがレオンは動じない。優雅に二人を案内して向かいのソファに座らせた。


慌ててカップにお茶を淹れて差し出すと、老婦人はカップを持ち上げて美味しそうにお茶を飲んだ。どうみても上品な老婦人にしか見えない。


レオンは落ち着いて老婦人と若い女性に質問する。


「シモン公爵のお約束の方、ですよね?」


老婦人はゆっくりと頷きリオを真っ直ぐ見ながら、カップをソーサーに戻した。


「はい。私どもに会いたいと仰ったそうですね?」


声も完璧に高齢の女性のものだ。


(本当にこの二人が影なの?男性だと思っていたのに・・・)


動揺を顔に出さないように気をつけて返事をする。


「はい、私たちを守って下さる方にお会いしたかったんです」


老婦人と若い付き添いの女性は顔を見合わせた。


「会ってどうなさるおつもりなの?」


「あの、どうしてもお聞きしたいことがありまして・・・」


「聞きたいこと?」


「はい、とても大切な質問なんです」


リオは真剣に訴えた。


老婦人と若い女性はもう一度顔を見合わせると、二人で溜息をついた。雰囲気が少しピリつく。今度は若い女性が答えた。


「私たちは国王陛下と公爵閣下にしか報告義務がありません。あなたに対して何も答えることは出来ないと思います」


若い女性の声も完全に妙齢の女性の声だ。レオンが取りなすように間に入る。


「答えられないようだったら答えなくて構わない。取りあえず質問だけ聞いてもらえるかい?」


老婦人と若い女性はまた顔を見合わせて、今度は二人とも頷いた。


「質問って何ですの?」


リオはほっとして居ずまいを正した。緊張で手汗が出てきた。さりげなくドレスで拭いちゃえ。


「あの、まず、お二人のことを何と呼べば良いか聞いていいですか?」


「名前は言えません」


「い、いえ、名前は仰らなくて結構です。影の方は素性を明かすことはできないですものね。でも、呼ぶ名前がないと不便なので、どうやってお呼びしたらいいかなって・・」


老婦人と若い女性は呆気に取られた様子だった。


「え、えーと、そんなの何とでも呼んで下さい。1と2とか。番号でいいですよ」


「え、そしたらあなたがイチさんで、あなたがニさんでいいですか?」


すると『ニさん』と呼ばれた若い女性がちょっと慌てる。


「いや、『ニさん』って言いにくいでしょ?」


あ、声が少し低くなった。表情も少し少年っぽい・・・?と観察しているとそれに気づいたのか女性はスッと背筋を伸ばして、また隙が無くなった。


「では何かいいですかね?」


とリオが聞くと


「ニよりもサンの方が言いやすいですよね」


と若い女性はにっこりと微笑んだ。


リオは頷いて老婦人の方に「イチさん」、若い女性に「サンさん」と呼びかけた。


すると若い女性がブフッと噴き出して「呼び捨てにして下さい」とぶっきらぼうに言った。


老婦人はそんなサンを窘めるように見てからリオに向き直る。


「質問はそれだけじゃないでしょう?他に何をお聞きになりたいのですか?」


リオは頷いて脇に置いてあったぶ厚いノートを膝の上に乗せる。二人は少し緊張した面持ちになった。


「お二人の好きな色は何ですか?」


「「へ?!」」


ハモッた。


「あの、今診療所の改築の設計をしていまして、勿論お二人の部屋も用意します。それで部屋の色を決めるのに何色がお好きなのかな?って」


リオはノートを取り出し、しおりを挟んでおいたページを開いた。そこには二人の部屋のデザイン案が何種類か描かれていた。


「こちらが可愛い系で、こちらはシンプル系、これはゴージャス系なんです。どのタイプがお好きですか?お好きな色と上手く調和するようにデザインしますから。勿論各部屋に寝室と居間と浴室が付いています」


二人は呆気に取られてリオを見つめた。レオンはニヤニヤしながら黙ってやり取りを眺めている。


イチがハッと立ち直り、再び優雅な笑みを浮かべる。


「素敵ですわね。お心遣い感謝致します。私はシンプル系で青が好きですわ」


サンはちょっと考えていたが「私もシンプル系で色は緑かな」と言った。


二人の希望をノートに書き込むと、今度は別なページをめくる。


「えーと、次の質問ですが、好きな食べ物と嫌いな食べ物を教えて下さい。特に食べられないものがあったら教えて下さい」


イチは諦めたように溜息をついて穏やかに微笑む。


「私は何でも食べます。ただ、虫は食べられないですね」


リオは強く頷いた。


「分かります!私も食卓にイナゴの佃煮が出た時はどうしても食べられなかったんですよ」


堪え切れないようにレオンとサンが噴き出した。


イチは呆れたようにリオを見るが何も言わない。


「サンは?」と聞くと、サンはリラックスした口調で答えた。


「私は、好き嫌いはないです。虫も食べられますよ。好きなものは甘いものかな」


ふむふむと頷きながら、ノートに記入する。


「イチさんのお好きな食べ物はありますか?」


イチさんは「好きなものは特にありません」という。そして不思議そうに「何故そんなことを聞くんですか?」と訊ねた。


「療法所では公爵家の料理人の方が食事を作りに来て下さるそうです。お手間をかけたくないので、全員に同じものを用意してもらおうと思っているのですが嫌いなものは避けた方が良いですよね。それとお誕生日とか特別な日にはお好きな食べ物を用意できたらと思ったんですけど・・・」


イチは呆然と「誕生日・・・・?」と呟き、隣でサンが大爆笑している。


「あ、だから誕生日も教えて頂けないでしょうか?素性とは少し違うから大丈夫かなと思ったんですけど・・」


サンは「二月一日だよ」と言う。声も低くなって、男性っぽくなった。イチはそんなサンを睨みつける。


サンは全く気にしない風情で「イチも二月一日だ」と言った。


双子・・?と思ったけど、詮索しちゃいけない。黙って二人の誕生日をノートに書き込むと次のページを開ける。


「ありがとうございます。食事はそれぞれのお部屋にお持ちして宜しいですか?」


二人は戸惑った様子で顔を見合わせた。


「同じ質問をマルセルにもしたんですが、彼は自室で食事を取りたいと言っていました。朝食と夕食はアニーが運びますが、昼食は私が運びます。それで宜しいですか?食事が必要無い時は事前に知らせて頂けると有難いです。あ、アニーっていうのは専属の侍女で・・・」


サンがニコニコしながら「アニーは知っているよ。向こうは俺たちを知らないだろうけど」と完全に素で話し出した。仕草も男性に見えてくるから不思議だ。


「労働条件についてはお父さまと相談して下さいね。健康的な生活が送れるような勤務体制にして欲しいとお願いしました。体調が悪くなったらすぐに言って下さい」


イチとサンは完全に毒気を抜かれた様子で頷いた。


「マルセルさんが休む時は公爵邸から代わりの騎士が来て下さるそうです。でも、イチさんとサンは交代がいないと伺ったので・・。お二人だけで大丈夫ですか?」


サンは「大丈夫だよ。そういう風に訓練されてるから。病気もしたことないね」


イチも頷く。相変わらず老婦人然としたイチだが「私も呼び捨てにして下さいな」と小さな声で付け加えた。


「はい!分かりました」


リオは満面の笑顔で返答した。イチも少し素を見せてくれたみたいで嬉しい。二人の顔が少し赤くなり、レオンの眉間に皺が生じ、右手で首の後ろを擦っている。


(あれ、前にもこんなことあったような・・・?ま、いっか)


「えっと、じゃあこれで最後です。診療所の設計でイチとサンに警備上の助言を頂きたいのですが」


「「警備上のアドバイス?」」


またハモった。


「マルセルにもお願いしたんだけど、マルセルの希望は、何かあった時にすぐに自分の部屋から屋敷中のどこにでも行けるような動線にして欲しいということだったわ」


イチは顎を撫でながら真顔で頷く。サンは腕を組んで見取り図を覗き込んだ。


リオは見取り図を指さしながら説明を続ける。


「なので、皆さんの居住スペースから、二階の私たちの私室、診療室、待合室、受付、調剤室まですぐに行けるように階段とか隠し扉を取り付けるつもりなの」


イチは真剣に見取り図を見つめる。


マルセルと書かれた部屋の隣に「影1」「影2」と書かれた部屋がある。そこを指さして「外からは全く扉と分からないような形でこの部屋から直接外に出られる扉を作れるか?」と質問した。サンも「俺の部屋にも欲しいな。機動力が武器だから」と続ける。


イチが自分の膝に肘をついて顎を擦る。もう老婦人の面影はない。


「誰にも分からないように俺たちが潜んでいられる秘密の空間を壁の中に作れるかい?出来たら診療室の近辺に。そこから自由に出入り出来るようにしてもらえると有難い」


レオンが「大丈夫だろう。全てリュシアンに言っておく」と答えた。


質問が終わったのでリオは安堵の息をついた。イチとサンは複雑そうな顔をしていたが、リオが笑いかけると「仕方ないな~」というような諦観に満ちた笑顔を返してくれる。


わざわざ来てくれた御礼を言って部屋から送り出すと、二人は再び完璧な老婦人と若い女性の出で立ちで去っていった。


あの後、レオンから「あまり他の男に笑顔を見せないでくれ」と甘く責められたんだっけ・・・。



**************



あれは甘かったなぁなんて考えていたら、隣にいたサンに頬をつままれた。


「何ぼーっとしているのよ。ちゃんとして」


「あ、ごめん」


「またレオン様のことでも妄想してたんでしょ。あーやだやだ。やらしいわー」


サンは益々遠慮が無くなっていく。


赤くなったリオにサンは少しイラっとした表情を見せたが、患者が来なくて落ち込んでいるのも分かっているんだろう。リオをギュッと抱きしめて「大丈夫よ」と言ってくれる。


「初めてサンとイチと会った時のことを思い出してたのよ」というとサンは「はいはい」と言いながら顔を背ける。ちょっと耳が赤いのは、もしかして照れてるのかな?


サンとイチは適当に交代しながら受付をすると言ってくれた。セキュリティが一番必要なのは待合室だからだそうだ。患者なら基本誰でも入れてしまうから仕方がない。マルセルもさりげなく患者の振りをして待合室にいることが多い。


受付のサンは四十代くらいの落ち着いた女性に見える。男性なのが全く信じられない。


サンは受付作業が気に入ったらしく、毎日のように受付で患者の相手をしてくれる。患者も男女問わずサンには心を許して色々と話している気がする。きっとこういう人を人誑しっていうんだ。


**


その後も二週間以上、リオには患者が一人も来なかった。レオンの方は午前も午後も患者で一杯なのに・・。レオンは診断も治療も的確で名医として既に近所で評判になっているらしい(サン談)。


はぁぁぁぁっとため息が出る。毎日色々な薬を作って一日が終わる。あとカルテの整理とか。記録って大事だからね。レオンは助かると言ってくれるけど、役立たず感がすごい・・・。


セリーヌは毎日のように来てくれて、一緒にランチを取る。レオンは忙しくて診療の合間にサンドイッチをつまむくらいだ。手伝いたいのに不甲斐ない自分にまた落ち込む。


その日も調剤室でゴリゴリ薬草を潰していたら、ふと待合室の会話が聞こえてきた。


「え、やっぱりデビル・タンなの?」


「そうらしいわよ~。赤ん坊はやせ細ってもう長くないだろうって」


「呪いだから仕方がないけど辛いわね」


「そうね。デビル・タンの呪いは逃れられないっていうものね」


「お葬式はするのかしら?」


「どうかしらね?」



聞き耳を立てていると後ろにサンが立っていた。ふぅっとリオの耳元に息を吹きかける。


「うぁああ!」と驚くとサンがクスクス笑う。


「あなたそれでも淑女なの?盗み聞きとか信じられないわ」


リオは赤くなってもじもじする。


「わ、分かっているわ。でも、デビル・タンって何だろうって・・・」


サンはちょっと驚いた顔をする。


「デビル・タンの呪いを聞いたことない?赤ん坊の舌が生まれつき真ん中から蛇みたいに割れてるのよ。デビル・タンに生まれた赤ん坊は呪いで必ず死ぬと言われているのよ」


(なんだそれ?!ものすごい迷信だ。後でお父さまに相談して偏見や差別が無くなるようにしないと。差別ダメ絶対!でも、それよりも今は緊急事態だ!)


「死ぬってどうやって?」


「どんどんやせ細って死ぬらしいわよ」


「この近所にいるのかな?調べられない?私、すぐに治せると思うわ」


サンの目がまん丸になった。


「えっ!?マジで?」


リオは真剣に頷く。


「でも急がないと間に合わなくなるかも。だから、出来るだけ早く調べてもらえないかしら?」


サンは真剣な顔で頷くと音もなく出て行った。



*****



レオンのその日の診療は五時過ぎに終わった。レオンにデビル・タンのことを相談しているとアニーが階下に降りてきた。アニーは最近少し元気がない。


「お夕食の支度は何時にしたら宜しいですか?」


「アニー、ごめんなさい。ちょっと急患が入るかもしれないの。遅くなると思うので、時間が来たら帰って頂戴ね。お料理があれば私たちだけでも温められるから、そのままにしておいて大丈夫よ。いつもありがとう」


アニーは軽く微笑んで二階に戻っていった。働き者のアニーはいつも何か仕事を探している。


レオンにデビル・タンの話の続きをしていたところにちょうどサンが入って来た。


「分かったよ。パン屋のダニエルとエミリーの娘が生後一ヶ月でデビル・タンらしい。ここしばらくパン屋もずっと閉まっていて、二人の姿も赤ん坊の姿も見た人は近所にはいない。でも、間違いないよ」


了解。サンの情報は信用できる。生後一ヶ月だとそろそろ限界だと思う。リオは必死でレオンとサンに頼む。


「お願い。ダニエルとエミリーと赤ん坊を今すぐここに連れてきて欲しいの。急がないと間に合わない」


レオンはさすがに慌てる。


「今すぐかい?」


リオは必死で頷いた。


「お願いします。明日じゃ間に合わないかもしれない。連れてきてもらえたら、私は二分でその子を治してあげられるから!」


レオンとサンの目が点になった。


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