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おまけ  作者: 斎木伯彦
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取説

 大正執事物語の取り扱い説明書か。

 ちょっと確認してみよう。


「本作を購入して頂きまして、誠にありがとうございます」


 千代子が登場して深々と頭を下げた。VRの説明書って初めて見るから興味深い。


「本作は大正時代の東京を想定しており、プレイヤーの皆さんには当時の生活習慣や文化を体験頂けるよう設計されておりますが、万が一、不具合などがありましたらお手数ではありますが、ご連絡下さいませ」


 不具合だらけじゃねーか。


「それでは目録(メニュー)から、詳しく知りたい項目をお選び下さい」


 メニュー画面が開いて見出しが並ぶ。見出し横には顔アイコンがあるけど、このグラサンは何者だよ?

 少し迷ったが可愛い女の子のアイコンを選択する。


「それではここから先は、桜がご案内致します!」


 元気な娘だ。案内役を選ぶことができるのか、ちょっとグラサンも試してみよう。


「おっはようございまーす」


 何この異様に調子(テンション)の高いオッサン。


「挨拶は人間関係の基本です。桜、挨拶!」

「え? は、はい。おはようございます!」

「オッケー、よく言った。挨拶のできないヤツは認められないから気をつけろ」


 熱血漢かよ。無駄に暑苦しい。


「と言うわけで桜。お嬢様の成長に必要不可欠なものは何だ?」

「え? それは、その……」


 グラサンがいきなり話を振るから、桜ちゃん慌ててるじゃん。


「そうだ、桜、食事だ」


 いや、桜ちゃん何も言ってない。


「衣食住、三本柱が揃ってこそ、お嬢様は健やかに成長する。断じて友情、努力、勝利ではない!」


 どこの少年マンガだよ。


「令人さん、真面目に働いて下さいね」


 千代子、それが本物の令人か。ダメだこいつ、早く何とかしないと。

声の想定(ボイスイメージ)

伊集院プレイヤー 令人  小林祐介さん

伊集院デフォルト 令人  宮野真守さん

伊集院 千代子 今井麻美さん

女中(メイド)の桜    本渡楓さん

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